普段、何か調べものをする際、インターネットを使って検索することも多いと思いますが、その検索の仕組みについては意外と知らない人も多いのではないでしょうか。
検索エンジンのことについて少しでも理解できればサイト運営に役立つと思います。
そこで今回は検索結果のページが表示されるまでに裏でどのようなことが行われているのかを解説致します。
GoogleとYahoo!の検索の違い
最初に、日本で使われている有名なブラウザである「Google」と「Yahoo!」、これらにどんな違いがあるのかをご説明致します。
結論から申し上げますと、この2つの検索エンジンには大きな違いはありません。
なぜならGoogleは2010年の夏より、Yahoo!に検索技術を提供しているため、Yahoo!の検索エンジンのベースはGoogleのものと同じということになるからです。
とは言え、Yahoo!はここに別の技術も使用しているため完全に同じなわけではありませんが、検索順位などを調査する際はGoogleを基準にしていくと良いと思います。
検索結果の仕組み
ここから検索して表示されたページがどのように構成されているか、基本的な検索の仕組みについて解説します。
検索エンジンでは「ウェブクローラー」というソフトウェアを利用し、定期的にウェブサイトを探索し、見つけたサイトをインデックスに登録しています。
登録するまでの段階として基本的に以下の3つの段階があります。
1)「クロール」:クローラ(クローラー)という自動プログラムを使用してウェブを検索し、新しいページや更新されたページがないか探索します。そしてそれらのページのアドレスを後で参照できるように大規模なリストに格納します。
2)「インデックス登録」:クロールによって発見されたページに行き、内容の分析を行います。
ページ内のコンテンツ、画像、動画ファイルを分析してページの内容を理解しようと試みます。これらの情報は検索できる大規模なインデックスに保存されます。インデックスとは、コンピュータ内の巨大なデータベースです。
自社サイトがインデックスされているか確かめる方法があります。
Googleで”site:サイトのURL”を検索します。そこで表示されたページはインデックスされていることになります。
3)「検索結果の表示」:検索結果はなるべく質の高いものを表示させようとします。ユーザーの所在地、言語、デバイス、以前の検索クエリなど様々な要素が考慮され、品質が高いと評価されたものが上に表示されます。
※検索結果はたとえクロールされたサイトでも表示されない可能性があります。
検索結果の順位について
検索エンジンは、質のいい検索結果を提供するために、サイトを分析してそのページを検索結果のどこに表示するかを決定します。
検索エンジンからの集客を上げるためにサイトを最適化することをSEOといいます。
SEOでは、クローラが理解しやすいHTML構造にしたり、被リンクを増やすなどのシステム的な施策もありますが、近年では機械学習の精度が上がったこともあり、ユーザーが求めているコンテンツが作れているかなどを読み取れるようになってきています。そのため、ユーザー目線に沿った独自のコンテンツに力を入れることも大事な施策となってきています。
まとめ
今回はサイトがどのように検索結果に表示されるようになるのかについて解説しました。
近年は検索行動も複雑になってきており、検索キーワードも多種多様です。自社のサイトがどのようなキーワードで調べられるか、クローラにどのようなコンテンツだと認識してほしいかを考えながらコンテンツを作っていけるようにできればより良い成果が出せる可能性があります。