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【ローバル株式会社様】製造・建築業界におけるGA4導入と運用事例【インタビュー】

【ローバル株式会社様】製造・建築業界におけるGA4導入と運用事例【インタビュー】

【ローバル株式会社様】製造・建築業界におけるGA4導入と運用事例【インタビュー】

GoogleAnalyticsは、Googleが提供しているWebサイトのアクセス状況を解析するためのツールです。

従来のGoogleAnalyticsは2023年6月30日以降順次計測を終了し、今後はGoogle Analytics4(以下GA4)に一本化されていきます。
そのため、2023年の前半は各企業でGA4への移行対応に追われる事態になっていました。

そこで弊社は、時間的コストや移行方法がわからない企業様向けにGA4の導入サポートや探索機能を使ったレポートの作成などを行ってきました。

インタビューを行ったローバル株式会社様も弊社に依頼していただいたため、今回はGA4に移行してから半年ほど経った現在、ローバル様がGA4を導入して感じたことや、新機能の活用方法などを伺いました。

■会社概要

会社名 ローバル株式会社
事業内容 ジンクリッチペイント(高濃度亜鉛末塗料)の製造、および関連化学品等の販売。
URL https://www.roval.co.jp/

■製品紹介

さび止め塗料 ローバル

製品について

溶融亜鉛めっきに代わるさび止め方法を開発するため、1940年代、ケンブリッジの博士達によって研究が始まりました。
この研究結果もとに開発されたのが「ローバル」です。

高温で処理する従来の溶融亜鉛めっきに対し、常温で場所を問わずに施工できることから、「常温亜鉛めっき」と呼ばれるようになりました。
乾燥塗膜中の亜鉛含有率を96%にまで高めることで、溶融亜鉛めっきと同等の防錆力を発揮します。

さらにローバルは、「亜鉛めっき」を扱いやすい1液タイプの塗料で実現。
古くなった亜鉛めっきのリフレッシュや補修はもちろん、めっきの代替や鉄のさび止め塗装に至るまで、50年以上の永きにわたり様々な分野で使用されています。

引用元:https://www.roval.co.jp/features/origin.html

■従来のUAとGA4では計測方法が違う?

従来のユニバーサルアナリティクス(UA)からGA4を導入したローバル様に、双方の計測ツールの違うと感じたことについて伺いました。

ローバル様は計測方法が違った点が混乱したポイントの1つだと話します。

両者、Webサイトの分析をするための計測ツールであることに違いはありませんが、その計測方法は異なり、GA4では「イベント」というものを使って、ユーザーのサイト内の行動を計測しています。
そのため、従来の使いなれていたレポート画面とは多少操作感が異なるため、直感的に使いこなせるようになるためには練習と慣れが必要になるかと思います。

UAとGA4の管理画面の違い

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GA4「イベント」とは?概要と設定方法を解説!

ローバル様も従来作れていたレポートがスムーズに作れなくなってしまったということで難儀していらっしゃいました。
そこで弊社のサポートの一環として、「探索」機能でレポートのアセットを作成したことで、以前のようなレポートを作成することが可能となったと言っていただきました。

探索機能は自身でディメンションや指標を追加してレポートを作成する自由度の高いレポートですので、一度作成してしまえば日々の計測に便利な一方、GA4に関する専門的な知識が必要になることが作成する際に躓きやすいポイントだと思います。

GA4探索機能を使ったレポート例

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■GA4を使えばWebサイト内の動きを見ることができる

ローバル様に今後GA4を使ってどんなことをしていきたいか質問したところ、Webサイトに入ってきてからお問い合わせに至るまで、どんな経路を辿ったのかを知りたいとのことでした。

コンバージョンまでの経路を辿る方法については、「コンバージョン経路レポート」と「経路データ探索レポート」が便利に使えます。

「コンバージョン経路レポート」と「経路データ探索レポート」

まず、「コンバージョン経路レポート」の説明をします。
コンバージョン経路レポートは、コンバージョンしたユーザーがお問い合わせする前にどのような行動を取ったのかを確認することができます
例えば、コンバージョンを計測する場所がサンクスページだった場合、サンクスページを終点として、終点から前の行動を遡る形のレポートになっています。

もう一つは、「経路データ探索レポート」です。
経路データ探索レポートは、ユーザーがWebサイトやアプリを回遊している経路を視覚的に確認できるレポートです。
例えば、特定の製品ページを開いた後、どういった行動をしているのかを追うことができます。

■製品ページごとの数値をGA4で比較する方法

ローバル様の塗料製品は用途ごとに様々なバリエーションがあり、Webサイトにもそれぞれの製品情報ページがあります。
そこで、製品の特徴によって興味を持つユーザー層や、時期による売上の変動について聞いてみました。

ローバル様の製品はユーザーの環境によってターゲット層が変わり、また展示会でも内容によって反応が異なるとのことです。

しかし、そういったことを体感では感じるものの、実際に何かで分析したりしたことは無かったそうです。

GA4で使える便利な機能の一つに「フィルタ機能」があります
名前の通り、レポートにフィルタをかけて必要な情報だけを絞りこむ機能ですが、その使い方の一例を紹介します。

ホームぺージは、階層構造になっており、トップページを根本にしてページが枝分かれしています。
この構造を利用してフィルタをかけていきます。

ローバル様の製品ページ全体のドメイン(URL)が「https://www.roval.co.jp/products/」となっており、その下に製品ごとの個別ページが続いていくイメージです。
つまり、このディレクトリ下のページだけを抽出すれば、製品情報ページのみのレポートが作成できるというわけです。

GA4「フィルタ機能」を使ったレポート例

さらに、ここにユーザーの年齢や地域、デバイスといったディメンションを加えれば、製品ごとにどういったユーザーが興味関心を持ちやすいかが分析できたりします。

■クロスドメイン設定を使ってより正確なGA4レポートを作成する

ローバル様の場合、コーポレートサイトの他にダイレクトショップ(ECサイト)の運用も行っています。
また、トップページや製品ページのいたるところにダイレクトショップへのリンクがあり、サイトで製品情報などを見てからダイレクトショップで購入するといった回遊の仕方もあるとご説明いただきました。

しかし、注意が必要なことがあります。
こういった他のドメイン(※)間の移動が発生した場合、何も設定していない場合、移動の際にユーザーのセッションは一度途切れてしまい、異なるユーザーがアクセスしてデータとして計測されてしまいます。

こういった自体を防ぐために「クロスドメイン設定」があります。
クロスドメインとは、1つのサイト内でドメインが複数にまたがっていることを指します。たとえ同じ会社の運用しているサイトだとしても、何も設定していない場合、行き来が発生したら別の計測としてカウントされてしまいます。
サイト同士を同一サイトとして認識させてあげることによって、別ドメイン間の行き来が発生しても同じユーザーとして認識されるようになります。

GA4 クロスドメイン設定

※ドメインとは
URLはドメインとも呼ばれ、インターネット上のどこにWebサイトがあるのかを示しています。このことをよく、インターネット上の住所と例えたりします。違うドメイン間を移動することはつまり、違う住所に移動することとなります。

■GA4に移行する際に弊社サービスを選んでいただいた理由

弊社は従来からローバル様のWeb広告の運用をお手伝いさせていただいており、その関係からGA4の導入も依頼していただいた経緯がございます。

ローバル様からは、GA4については自分でも調べてみて移行しようと試みたが難しく感じたため、以前からGoogleAnalyticsでもサポートをしてもらっていた弊社へ依頼したとおっしゃっていただきました。

DMカードジャパン株式会社は、製造業・建築業のマーケティング全般を長年サポートしてきた実績があるため、制作から集客までトータルサポートしたり、今回のように従来からWeb広告をサポートさせていただいていた企業様から追加で依頼していただくことも可能です。

まだGA4の導入が済んでいない企業様は、今のうちからデータを蓄積していつでもコーポレートサイトの集客状況を確認できるようにしておくことが大切です。
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