2024年11月(一部2024年10月)の間に発表があったWEB広告メディアのアップデート情報をいくつかピックアップしました。
参照元サイトは英語版のみの場合もあります。
■Google広告
『P-MAXに新機能が追加』
参照元:Google広告 ヘルプ – P-MAXの新機能: アセットのテスト、動画の拡張など
Google広告において、P-MAXのアップデートが発表されました。
■生成AIを活用してアセットの質を高める
- 商品フィードのみのキャンペーンに画像アセット、テキストアセット、動画アセットを追加することでパフォーマンス向上を測定
- 最終ページURLの拡張
最終ページURLをWebサイト内のより関連性の高いランディングページに置き換えて効果をテスト - 画像生成機能の更新
テキスト画像変換モデルをアップデート - プレビュー共有機能の対応する目標タイプが追加
商品フィードがある旅行目標のP-MAX広告のプレビューを共有
共有したプレビューは、Google広告にログインしていなくても見ることが可能
■動画広告のリーチを拡張する
AIを活用した動画拡張機能で、既存の動画の別バージョンを自動的に作成してYouTubeのクリエイティビティを拡大します。
- 動画広告の切り替え
Google AIが、元の動画形式を切り替えて、新しいアスペクト比の動画を作成 - 動画広告の短縮
Google AIが動画内の重要な部分を選び、短縮版を作成
機能を使用しないように設定すること、ビジネスに適さないアセットを削除することもできます。
- P-MAX:特定の拡張動画がキャンペーンで配信されないように設定
- 動画アクションキャンペーン:キャンペーン設定から簡単にオフにできる
- デマンドジェネレーションキャンペーン:切り替え機能のみ利用可能(短縮機能は2025年に提供開始予定)
デマンド ジェネレーションでは、動画広告単位でオフにできる - アプリキャンペーン:Googleアカウントマネージャーが動画拡張機能をオフにできる
■P-MAXと通常のショッピングキャンペーンをより柔軟に組み合わせる
P-MAXキャンペーンと通常のショッピングキャンペーンの連携の方法が変更されます。
- P-MAXと通常のショッピングキャンペーンを同じアカウントで同じ商品を対象に運用している場合、広告ランクに基づいて、どちらのキャンペーンの広告を配信するかが判断される
『11年間のデータ保持ポリシーを発表』
参照元:Google 広告開発者ブログ – Google 広告の新しいデータ保持ポリシー
Google広告は、2024年11月13日より新しいデータ保持ポリシーを導入しました。パフォーマンス指標、請求情報、履歴レポートを含むすべてのアカウントデータは、今後11年間に制限されて保持されます。11年以上経過したデータは自動的に削除されるため、長期的な傾向分析と広告レポートに影響を及ぼす可能性があります。
■Yahoo!広告
『【ディスプレイ広告】画像・動画の審査タイミングが変更』
参照元:LINEヤフー for business -【ディスプレイ広告】画像・動画の審査開始タイミング変更について
ディスプレイ広告では審査プロセスの最適化を目的として、画像や動画の審査のタイミングが変更されます。
また、審査期間は広告に設定した日から数えて約3営業日となります。
現在 | 画像・動画がアップロードされたタイミングで審査を開始 |
変更後 | 画像・動画が広告に設定されたタイミングで審査を開始 |
画像を先にアップロードして審査することができなくなるため、配信開始までの日程調整に注意する必要があります。
※実施日は2025年2月26日を予定しています。
『【検索広告】使用可能な記号を拡大』
参照元:LINEヤフー for business -【検索広告】広告に使用可能な記号の拡大について
検索広告において、広告や広告表示アセットで使用できる記号が増えました。
新しい記号の追加 | 「™」、「Ⓒ」、「®」 追加する記号は記号種別「その他」に分類されます。 |
■対象
・レスポンシブ検索広告(タイトル・説明文)
※アドカスタマイザーのテキストタイプの値でも使用可能。
・アプリ訴求広告(タイトル・説明文)
・動的検索連動型広告(説明文)
・広告表示アセット(クイックリンク・カテゴリ補足・テキスト補足)
記号種別の新設 「ハイフン・イコール」 | 全角と半角のハイフン(‐、-) 全角のイコール(=) |
■対象/「ハイフン・イコール」の使用可能数
レスポンシブ検索広告:1つのアセット(タイトル、説明文の1入力項目)内で3つまで
アプリ訴求広告:1つの広告(タイトル、説明文)内で3つまで
動的検索連動型広告:1つの広告(説明文)内で3つまで
広告表示アセット:用可能数に変更はありません。引き続き同種の記号は1つまで使用可能です。
『【検索広告(ショッピング)】商品情報掲載の月額予算の設定が可能に』
参照元:LINEヤフー for business -【検索広告(ショッピング)】商品情報掲載の月額予算設定について
検索広告(ショッピング)の商品情報掲載において、月額予算の設定に対応しました。
毎月の運用に適した予算設定が可能となり、また希望するタイミングで予算の変更もできるため、予算超過を防ぎつつ効率的な運用が実現できます。
月額予算の設定に伴い、機能の変更がありました。
■「ショップ一覧」ページの新設
■成果対象確定日の変更
商品情報掲載は、商品にクリックが発生し最終的に購入された場合に課金が発生する成果報酬型です。
変更前 | 注文発生から45日経過 |
変更後 | 注文発生から2カ月経過 |
• 注文実績の発生から成果対象決定までの期間をこれまでの45日から2か月に変更します。
『【ディスプレイ広告(運用型)】入札戦略「ビューアブルインプレッションの最大化(β版)」の提供開始』
参照元:LINEヤフー for business -【ディスプレイ広告(運用型)】入札戦略と課金方式に関するβ版機能の提供と項目の追加・変更について
ディスプレイ広告(運用型)において、入札戦略「ビューアブルインプレッション数の最大化(ベータ版)」の提供を新たに開始しました。
「ビューアブルインプレッション数の最大化」は、キャンペーンで指定した1日の予算の範囲内でビューアブルインプレッション数
が最大になるよう、入札価格を自動的に調整する入札戦略です。
利用を推奨するキャンペーンの条件は特になく、 すべての「ブランド認知」のキャンペーンで利用可能です。
また、キャンペーンの作成・編集時に、特定のキャンペーン目的と入札戦略の組み合わせにおいて課金方式に「ビューアブルインプレッション課金(ベータ版)」の選択が可能になりました。
「ビューアブルインプレッション課金」とは、1,000ビューアブルインプレッションごとに広告料金が発生する課金方式です。
これまでのキャンペーン目的「ブランド認知」に加えて、コンバージョン数の最大化を最適化ポイントとしているキャンペーン目的とキャンペーン目的「動画再生」においても、一部の入札戦略で「ビューアブルインプレッション課金」を利用できるようになります。
なお、正式リリース時期は未定です。
『【ディスプレイ広告(運用型)】サイトカテゴリーターゲティングの提供終了』
参照元:LINEヤフー for business -【ディスプレイ広告(運用型)】サイトカテゴリーターゲティングの提供終了について
ディスプレイ広告(運用型)において、サイトカテゴリーターゲティングの提供を終了します。
■2024年10月3日 サイトカテゴリーターゲティングの以下の機能を終了
- 新規設定
- 既存設定の編集
- インポート機能による設定、編集
■2025年4月 全機能を終了予定
- サイトカテゴリーターゲティングが設定されている広告グループは、サイトカテゴリーターゲティングの設定を削除し、配信設定をオフに変更
- サイトカテゴリーターゲティング一覧画面が非表示に
- プレイスメントターゲティングのプレイスメントリストの作成および編集画面において、サイトカテゴリーの絞り込み機能が利用不可に
Yahoo!広告では、現在「サイトカテゴリーターゲティング」を利用している場合、代替ターゲティングとして「プレイスメントターゲティング」または「コンテンツキーワードターゲティング」への設定変更を検討することを推奨しています。
『【検索広告】クイックリンク説明文がスマートフォン表示対応に』
参照元:LINEヤフー for business -【検索広告】クイックリンク説明文のスマートフォン表示対応について
検索広告において、クイックリンク説明文がスマートフォンでも表示されるようになりました。クイックリンクとは、広告タイトルのリンク先とは異なるページへのリンクを、広告の下部に表示できる機能です。
なお、クイックリンク説明文をスマートフォンに表示するための設定は不要です。
『【検索広告】検索クエリーレポートおよび対象外キーワードへの表記修正適用』
参照元:LINEヤフー for business -【検索広告】検索クエリーレポートおよび対象外キーワードへの表記修正適用について
10月のアップデート情報でもお伝えしましたが、2024年11月7日より、検索クエリーレポートと対象外キーワード登録において、誤字脱字などの明らかな入力間違いがある検索が行われた場合、入力間違いを表記修正し、適切な検索クエリーに集約されるようになりました。
■検索クエリーレポート、検索クエリー一覧
〈表記修正例〉
検索クエリー | 検索結果に表示される際の検索クエリー | 検索クエリーレポート・一覧での表示 |
やほー | Yahoo | Yahooに集約されて結果が出力される |
自動車保健 | 自動車保険 | 自動車保険に集約されて結果が出力される |
■対象外キーワード
対象外キーワードへ正しい語句を登録した場合、明らかな入力間違いも除外されるようになります。
〈表記修正例〉
対象外キーワードに登録するキーワード | 除外される検索クエリー |
Yahoo | ・Yahoo ・やほー |
自動車保険 | ・自動車保険 ・自動車保健 |
※対象外キーワードに「やほー」を登録しても「Yahoo」は除外されません。
※表記ゆれや他の意図を含む可能性があるクエリー(英訳と翻訳など)は対象外です。
『【検索広告】A/Bテスト機能の提供を開始』
参照元:LINEヤフー for business -【検索広告】A/Bテスト機能の提供について
9月のアップデート情報でもお伝えしましたが、2024年11月6日より、Yahoo!広告の検索広告において、広告のパフォーマンスを比較するA/Bテストの提供を開始しました。
A/Bテストとは、広告のタイトルや説明文、入札戦略などを変えて実際に配信し、パフォーマンスを比較する手法です。
■利用可能なキャンペーン
・標準キャンペーン(レスポンシブ検索広告)
検索広告では、既存のキャンペーンを基に比較用のキャンペーンを作成し、両者の効果を検証します。広告の配信機会を均等に分けることで、平等な配信環境でパフォーマンスを比較でき、精度の高い効果検証が可能となり、より効果的な運用が実現します。
■Microsoft広告
『【動画広告】入札戦略とターゲティングオプションが追加』
参照元:Microsoft Advertising blog – Copilot enhancements and other updates for November
先月のディスプレイ広告に続いて、動画広告でも同様に使用できる入札戦略と、ターゲティングのオプションが追加されました。
- 入札戦略
- 手動CPM
- 拡張クリック単価(拡張CPC)
- コンバージョンを最大化しCPAを目標にする
- オーディエンス ターゲティング
- 購買意向の強いユーザー
- 動的リマーケティングリスト
- カスタム オーディエンス
- 組み合わせリスト
- LinkedIn プロフィールターゲティング
- 予測ターゲティング
- インプレッションベースのリマーケティング(パイロット版)
『Google広告の動画キャンペーンをインポート可能に』
参照元:Microsoft Advertising blog – Copilot enhancements and other updates for November
Microsoft Advertising – Google Ads からインポートできるもの
Google広告の動画キャンペーンを10月からインポートできるようになりました。
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2024年10月(一部2024年9月)の間に発表があったWEB広告メディアのアップデート情報をいくつかピックアップしました。参照元サイトは英語版のみの場合もあります。■Google広告『「AIによる概要」に広告表示開始』参照[…]