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2025年12月の主要WEB広告メディアアップデート情報まとめ

2025年12月の主要WEB広告メディアアップデート情報まとめ

2025年12月(一部2025年11月)の間に発表があった、Google広告やYahoo!広告などのWEB広告メディアのアップデート情報をいくつかピックアップしました。

参照元サイトは英語版のみの場合もあります。

Google広告のアップデート情報

Google広告 2025年のハイライトまとめ

参照元:Google広告ヘルプ – Google Ads Highlights of 2025

AIを活用した新しい広告フォーマットにアクセス

2025年の検索広告は、Google AIを前提とした設計へと大きく進化しました。ユーザーが情報を探し、比較し、購入を決めるまでの一連のプロセスを、広告が自然に支援します。

◆AI Overviews 内への広告表示を拡大

  • AI Overviews(AIによる要約表示)内に広告を表示
  • 米国で先行提供後、デスクトップやグローバルへ拡大
  • AIが生成する有益な回答の中に広告を組み込むことで、「専門性を自然に訴求」「意思決定を後押し」

ワンクリックで成果を最大化する「AI Max for Search」

AI Max(AI最大化設定)は、2025年に最も成長したAI搭載型検索広告プロダクトです。AI Maxは、包括的なターゲティング機能と広告作成機能を提供し、関連性、リーチ、パフォーマンスを新たなレベルに引き上げます。

参照元:Google 広告ヘルプ – 検索キャンペーン向け AI 最大化設定の仕組み

検索パートナーネットワークの透明性とコントロール性を強化

P-Max・検索・ショッピング・アプリキャンペーンにおいて、検索パートナーネットワークの可視性が向上しました。

参照元:Google 広告ヘルプ – 検索パートナー ネットワーク(SPN)のお知らせ

YouTube × Google広告 新機能アップデート

YouTubeは、「視聴 → 興味 → 検討 → 購買」までを一気通貫で支援する広告プラットフォームとして進化しています。

領域主なアップデート内容
CTV(コネクテッドTV)広告テレビ画面上で商品閲覧・購入導線を実現
ブランド広告YouTube マストヘッドの没入型デザインで大画面訴求を強化
イベント広告文化的・スポーツイベントを360°で囲い込むスポンサー施策
クリエイター施策クリエイター パートナーシップハブで管理・分析を一元化

〈広告主にとってのメリット〉

  • テレビ・スマホ・Shortsを横断したシームレスな接触
  • イベントやスポーツなど感情が動く瞬間での訴求
  • クリエイター活用の運用負荷を下げつつスケール可能

今回のYouTube広告アップデートは、「動画広告=認知」から「動画広告=購買体験」へと進化していることを象徴しています。

デマンド ジェネレーション キャンペーン 最新アップデート

デマンド ジェネレーション キャンペーンは、「認知・検討向けキャンペーン」から「成果まで見据えた配信」へ進化しています。

領域主なアップデート内容
成果改善新規顧客獲得目標、目標CPC、入札戦略テスト
配信面拡張GDN(Googleディスプレイネットワーク)対応、YouTube ショート指定、動画自動生成
コマース商品フィード、オムニチャネル入札、チェックアウト導線
分析他媒体と比較可能なコンバージョン指標

〈広告主にとってのメリット〉

  • 認知〜購買までを1つのキャンペーンでカバー
  • 成果目標に応じて、入札・配信面を柔軟に設計
  • EC・店舗ビジネスのオムニチャネル戦略と相性が良い
  • 他広告媒体との成果比較がしやすくなる

デマンド ジェネレーション キャンペーンは、AIを活用した次世代型の需要創出キャンペーンとして、「配信の広さ」だけでなく「成果の出しやすさ」も大きく進化しています。

P-MAX キャンペーン 最新アップデート

P-MAX キャンペーンは、1つのキャンペーンでGoogle AIの力をすべての配信面に活用できる広告です。今回のアップデートでは、新しいコントロール機能の追加と、パフォーマンスの可視性向上が行われました。

〈広告主にとってのメリット〉

  • 「どこで成果が出ているか」が明確に見える
  • 意図しない検索・配信をコントロール可能
  • 新規・既存顧客を戦略的に分けて最適化
  • 代理店・複数アカウント管理でも分析しやすい
領域主なアップデート内容
レポート チャネル別・検索語句・アセット別の詳細可視化
新規顧客新規顧客CPAの明確化、判定精度向上
コントロール除外キーワード、検索テーマ拡張
ターゲティングデバイス・デモグラフィック指定
既存顧客休眠顧客への優先入札(LTV:顧客生涯価値 考慮)

今回のP-MAX キャンペーンのアップデートは、AIに任せきりではなく、AIを“導く”ための進化と言えます。

◆より詳細なレポートで成果を深く理解

チャネル別パフォーマンスの可視化

〈チャネル別パフォーマンスの可視化〉

  • Googleの全配信チャネル(検索、YouTube、Gmail、Discover、ディスプレイなど)ごとの成果を確認可能
  • 特定チャネルを深掘りし、成果への貢献度や改善余地を把握
  • フォーマット別内訳、詳細指標、診断情報も確認可能
◆検索語句レポートの完全対応

検索広告・ショッピング広告と同レベルの検索語句レポートをP-Max内で確認できます。

◆アセット単位の指標が充実

アセット単位の指標が充実

・アセットレポートで「コンバージョン」「表示回数」「クリック数」「費用」を確認可能に
・デバイス、時間帯、コンバージョン、ネットワーク別にアセット成果を分解分析可能

Yahoo!広告のアップデート情報

LINEヤフー広告【ディスプレイ広告(予約型)】提供開始の概要

参照元:LINEヤフー for business – LINEヤフー広告 ディスプレイ広告(予約型)の提供について

LINEヤフーは、広告プラットフォーム統合の第一弾として「LINEヤフー広告 ディスプレイ広告(予約型)」の提供を開始します。
Yahoo!広告 ディスプレイ広告(予約型)を基盤に、これまで別々に提供されていた「LINE広告」と「Yahoo!広告」を統合した新しい広告商品です。従来のLINE広告商品を利用していた広告主も、今後はこちらの新商品を利用する形になります。

◆LINE広告とYahoo!広告を統合

統合プラットフォームの提供

  • これまで別々だったLINE広告Yahoo!広告(ディスプレイ広告/検索広告) を統合
  • 2026年春頃から「LINEヤフー広告」 という統一ブランドで提供
◆一元化された広告運用環境

一元化された広告プラットフォーム

  • 複数プラットフォームでの管理が不要に
  • 広告運用・管理を1つの管理画面で完結
  • 開発リソースを集中させ、今後の機能アップデートを加速
  • LINEヤフー広告 ディスプレイ広告は、Yahoo!広告 ディスプレイ広告(YDA)を基盤として構築
  • YDAの運用ノウハウを活かしつつ、LINE面への配信を実現

〈販売告知開始〉2025年12月17日(水)12:00~
〈予約・入稿開始〉2026年1月8日(木)12:00~

【ディスプレイ広告(運用型)】Yahoo! JAPANトップページにオーバーレイ広告が掲載可能に

参照元:LINEヤフー for business -【ディスプレイ広告(運用型)】Yahoo! JAPANトップページへのオーバーレイ広告掲載開始

Yahoo!広告のディスプレイ広告(運用型)において、Yahoo! JAPANトップページへのオーバーレイ広告配信が開始されます。
スマートフォン版・PC版トップページに表示されることで、高い視認性とインプレッション増加が期待できるアップデートです。

◆スマートフォン版 Yahoo! JAPANトップページ(ウェブ)

スマートフォン版Yahoo! JAPANトップページ(ウェブ)

〈掲載開始日〉2025年12月17日(水)

〈入稿可能な広告タイプ・フォーマット〉
・バナー(画像)
 アスペクト比:16:5、アスペクト比:32:5
・レスポンシブ(画像)
 アスペクト比:1:1、アスペクト比:1.91:1
・動的ディスプレイ
・テキスト

◆PC版 Yahoo! JAPANトップページ

PC版Yahoo! JAPANトップページ

〈掲載開始日〉2026年1月以降(詳細日程は後日案内)

〈入稿可能な広告タイプ・フォーマット〉
・バナー(画像)
 アスペクト比:728:90
・レスポンシブ(画像)
 アスペクト比:1:1、アスペクト比:1.91:1
・動的ディスプレイ
・テキスト

〈運用時の注意点〉
・プレイスメントターゲティング不可
 ・オーバーレイ広告のみを指定・除外することはできません
・タイムライン上の広告との出し分け設定は不可
・掲載開始日は変更される可能性あり

【ディスプレイ広告】計測タグが拡張 ビジネスマネージャー起点での横断管理が可能に

参照元:LINEヤフー for business -【ディスプレイ広告】計測タグの提供範囲拡大に伴うディスプレイ広告への影響について

Yahoo!広告のディスプレイ広告において、計測タグの提供範囲拡大が発表されました。ビジネスマネージャーを中心としたタグ管理や、LINE公式アカウントとのデータ連携が可能になります。

〈実施日〉2026年1月21日(水)予定

〈主な変更点〉
・ビジネスマネージャーでの計測タグ発行・管理
・LINE公式アカウントへの計測タグ提供開始

今回のアップデートにより、以下が可能になります。

  • 認証済みビジネスマネージャーで計測タグを一元管理
  • 同一ビジネスマネージャー配下の
    ・ディスプレイ広告
    ・LINE公式アカウントで共通の計測タグを利用可能
  • サービス横断でのデータ蓄積・活用がしやすくなり、運用効率が向上

特に、ディスプレイ広告とLINE公式アカウントを併用している企業では、タグ管理の簡素化とデータ活用の幅拡大が期待されます。

◆計測タグの移管について

〈ビジネスマネージャーに接続している場合〉

  • ディスプレイ広告で発行済みの計測タグは、自動でビジネスマネージャーへ移管
  • 移管後、以下の操作はビジネスマネージャー側のみで実施可能
    ・計測タグの新規発行
    ・詳細マッチングの設定変更
    ・コンバージョンAPI用アクセストークンの発行
  • タグの内容自体に変更はなし
  • 既存サイトに設置済みのタグは貼り替え不要
  • 移管後も、広告管理ツール上で
    ・タグの確認は可能
    ・イベント受信履歴の閲覧は可能

〈ビジネスマネージャー未接続の場合〉

  • 計測タグの発行・管理方法に現時点で変更はなし
  • 引き続き広告管理ツールで運用可能

ただし、今後のタグ統合・横断活用を見据えると、早めのビジネスマネージャー接続がおすすめです。

今回のアップデートは、
・計測タグの管理を「アカウント単位」から「企業単位」で集約
・ディスプレイ広告とLINE公式アカウントをまたいだデータ活用・運用効率化を実現するための重要な変更と言えます。

計測タグとは?
計測タグは、LINEヤフーが提供する統合型の計測タグです。複数のサービス・アカウントを横断して、ユーザー行動や成果を一元的に計測できます。

今後、LINEヤフーの他サービスへの拡張も予定されているため、計測基盤の見直しタイミングとしても注目しておきたいアップデートです。

【ディスプレイ広告】一部画像の最小ピクセルサイズ引き上げと入稿・配信停止について

参照元:LINEヤフー for business -【ディスプレイ広告】一部画像の最小ピクセルサイズ引き上げと入稿停止について

Yahoo!広告 ディスプレイ広告において、一部画像の最小ピクセルサイズおよび推奨サイズが引き上げられます。スマートフォンなどの高解像度デバイスの普及により、広告画像が粗く表示されるケースを防ぐための対応です。

対象となる画像は以下のとおりです。ピクセルサイズ(横×縦サイズ)

アスペクト比推奨ピクセルサイズ最小ピクセルサイズ
変更前変更後変更前変更後
6:5600×500 1200×1000 300×250600×500
16:5640×200 1280×400 320×100640×200
32:5640×1001280×200320×50640×100
1:11200×1200(変更なし) 300×300600×600
600×600
39:5936×120(変更なし) 468×60936×120
728:901456×180(変更なし)728×901456×180
4:15320×1200(変更なし)160×600320×1200
1:2600×1200(変更なし)300×600600×1200

〈対象外となる画像〉
以下の画像は、今回のサイズ引き上げの対象外です。
・動的ディスプレイ広告
・商品画像(商品フィードで指定)、ロゴ画像、キャンペーンバナー

〈実施日(予定)〉
2026年2月24日(火):新しい最小ピクセルサイズを満たさない画像の入稿・編集を停止
2026年4月中旬:新しい最小ピクセルサイズを満たさない画像を設定した広告の配信を停止


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