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Google広告とGoogleアナリティクスで計測結果が違う理由

Google広告とGoogleアナリティクスで計測結果が違う理由

自社サイトを運営している方の中でGoogleアナリティクスとGoogle広告を確認していて、あれ?コンバージョン数が違う…。と思ったことは無いでしょうか?

主な理由としては、それぞれの計測方法に違いがあるために発生するズレです。

今回はこの計測方法についてご紹介しながら、この数値の違いについてご説明していきたいと思います。

■Google広告とGoogleアナリティクスでズレが発生しやすい数値

Google広告とGoogleアナリティクスのそれぞれのレポートを確認したとき、主にズレが発生するのは以下の指標です。

・「クリック数」と「セッション数」
・「コンバージョン数」

これらがズレる理由ははじめに述べた通り、”それぞれの計測方法に違いがあるため”です。
それでは、それぞれの指標の計測方法の違いについてご説明いたします。

■「クリック数」と「セッション数」の違い

Google広告では「クリック数」として集計される指標は、アナリティクス上では「セッション数」として集計されます。

ただし、「クリック数」と「セッション数」は違う指標であり、集計方法は異なります。

<クリック数の計測方法の違い①>

まず、Google広告で表示される「クリック数」ですが、広告を1回クリックして、ブラウザバックした後もう一度クリックした場合、Google広告では2回のクリックとして計測されます。

Goole広告のクリック数計測

しかし、Googleアナリティクスではこのような場合、1回のセッションとして計測されます。
アナリティクスのセッションの計測方法は、ブラウザを閉じることなく30分以内に広告を複数回クリックした場合、同じユーザーであれば1回のセッションとして計測されます。

Gooleアナリティクスのクリック数計測

<クリック数の計測方法の違い②>

Google広告では、第三者が広告のクリック率を増加させる目的で広告を繰り返しクリックした場合は、そのクリックは無効となり計測されません。
一方、アナリティクスではこうしたクリックであっても全てセッションとして計測されます。

■「コンバージョン数」の計測ズレについて

Google広告とGoogleアナリティクス両方とも設定した目標に到達した数値としてコンバージョン数が計測されます。

しかし、コンバージョン数に関してもそれぞれ計測方法が異なります。

<コンバージョン数の計測方法の違い①>

Google広告では、「すべてのコンバージョン」と「1 回のコンバージョン」という2つのカウント方法があります。

「すべてのコンバージョン」では、広告を1回クリックしたユーザーが2回コンバージョンした場合に、同じユーザーであってもコンバージョンは2回と計測されます。

一方、「1 回のコンバージョン」では、広告1クリックにつき1コンバージョンとなっており、例え複数コンバージョンしていても1回のクリックであればコンバージョン数は1回となります。

Goole広告のコンバージョン数計測

次にGoogleアナリティクスのセッション計測方法ですが、アナリティクス上で目標を設定したり、eコマーストランザクションを使用したりすることでコンバージョンを集計できます。
コンバージョンはセッションごとに 1 回のみカウントされます。

先ほども述べたとおり「セッション」はブラウザを閉じることなく30分以内に訪問したユーザーを指します。
例え一度ブラウザバックして再度サイトを訪れたユーザーであっても1セッションとなり、そこからさらに2回コンバージョンしても1コンバージョンと計測されます。

Gooleアナリティクスのコンバージョン数計測

<コンバージョン数の計測方法の違い②>

コンバージョンの数以外にも計測された日付が違っている場合もあります。

これは、Google広告とアナリティクスでコンバージョンを記録する基準が違っていることが原因です。

Google広告の場合、コンバージョンそのものの発生日時ではなく、コンバージョンに繋がった広告のクリックが発生した日時を基準に計測されます。
例えば、ユーザーがお問い合わせを行った日が1月25日だとして、そのユーザーが3日前に出稿しているリスティング広告のリンクをクリックしていた場合、Google広告のレポートに表示されるコンバージョンの日時は1月22日となります。

一方、Googleアナリティクスの場合、コンバージョン自体の発生日時が記録されるため、それぞれのレポートでは記録される日時にズレが発生します。

コンバージョンの日付ズレ

■まとめ

今回はGoogle広告とGoogleアナリティクスでの計測方法の違いから来る数値のズレについてご紹介しました。

同じような指標であっても、その計測方法の違いから実数値が異なる場合があります。
なぜなら、使っているデバイスやブラウザによっては計測の取得方法が異なる場合があるからです。
今回のことを知っておけば、レポートを見比べたときに混乱することは無くなると思います。

是非、それぞれの実際に計測される数値を見比べてみてください。

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