Google広告をはじめた際にまず設定しておきたいことの1つとして「コンバージョンタグ」の設置があります。
タグを設置したことのない方にとってはわかりにくく、手こずる可能性があります。
そこで今回は、コンバージョンタグについての解説と、設定方法について詳しく説明します。
■コンバージョンタグとは
コンバージョンタグとは、自社サイトの広告配信の成果(コンバージョン)を測定するためのタグです。
コンバージョンタグを設定することで、コンバージョン数だけでなく、コンバージョン単価やコンバージョン率等、計測結果を確認し改善を考える上で重要な指標の結果も確認することが出来るようになります。
■計測タグの設置について
計測タグの設置方法は、Googleタグ、Googleタグマネージャー、Firebaseの3つの方法で設置することができます。
※グローバルサイトタグ(gtag.js)は「Googleタグ」に名称が変更となりました。
【Google タグ(gtag.js)】
Google タグ(gtag.js)は、それひとつをウェブサイトに追加するだけで、Google広告やアナリティクスなど、Googleのさまざまなサービスを計測できるタグです。
計測するサイトの<head>タグ内に手書きで設置します。
【Googleタグマネージャー(GTM)】
Googleタグマネージャーはタグを一括で管理するシステムです。
管理画面を介してタグを追加するので、サイト上のコードに変更を加えずに、タグを追加したり変更したりできます。
【Firebase】
Firebaseとは、Googleが提供しているモバイル・Webアプリケーション向けのプラットフォームです。
モバイルアプリで測定を行う場合に便利です。
複数の媒体でタグ計測を行う場合は、Googleタグマネージャーを使った方法が推奨されているため、今回はGoogleタグマネージャーでの設置方法をご紹介します。
■Googleタグマネージャーでタグを設置する方法
まずはじめに、Googleタグマネージャーを使用するためには、ウェブページに小さなコードを追加する必要があります。このコードを追加すると、タグマネージャーでウェブページにタグを挿入してタグを配信できるようになります。
以下、タグ設置のおおまかな流れになります。
- Googleタグマネージャー(GTM)を導入する
- GTMのタグをウェブサイトに設置する
- GTM上で、Google広告のコンバージョントリガーを作成する
- GTM上に、Google広告のタグを設置する
ひとつずつ説明していきます。
【Googleタグマネージャー(GTM)を導入する】
- Googleタグマネージャーにアクセスし、[無料で利用する]をクリックします。
- 「アカウントを作成」をクリックします。
- アカウント名を記入し、国を選びます。
- コンテナの設定で、コンテナ名(サイトドメイン等)を記入し、ターゲットプラットフォーム(ウェブ等)を選択します。
- Googleタグマネージャーの利用規約が表示されるため、内容を確認し「はい」をクリックします。
- 対象サイトのコンテナが作成され、GTMのタグが表示されます。
上のコードは対象サイトの<head>タグ内の上の方に貼り付けます。下のコードは<body>タグの直後に貼り付けます。
【Googleタグマネージャー(GTM)でタグを設置する】
- Google広告の管理画面を開き、[ツールと設定]>[コンバージョン]をクリックします。
- [+新しいコンバージョンアクション]をクリックします。
- コンバージョンを作成すると、[タグを設定する]項目が確認できます。
- 「Googleタグマネージャーを使用する」をクリックします。
- 「コンバージョンID」と「コンバージョンラベル」をコピーし、Googleタグマネージャーに移動します。
<コンバージョンの測定基準となるトリガーを作成する>
コンバージョンをカウントするトリガーを設定していきます。
トリガーの設定は場合によって異なりますが、今回はサンクスページに到達した際にコンバージョンを計測する設定を例に紹介していきます。
- GTM管理画面から[トリガー]を開き、右上の[新規]をクリックします。
- 表示される右のメニューから、「ページビュー」を選択します。
- このトリガーの発生場所を「一部のページビュー」にチェックを入れます。
- トリガーの条件を「Page URL」「含む or 一致」「対象のURL」にします。
(※今回はサンクスページのURLを「対象のURL」とします。) - 任意のトリガー名を付け[保存]をクリックします。
<タグを設置する>
- 次に[タグ]メニューを開きます。
- [新規]をクリックします。
- 「タグの設定」をクリックし、右メニューの「Google広告のコンバージョントラッキング」を選択します。
- コピーしていた「コンバージョンID」と「コンバージョンラベル」を貼り付けます。
- [トリガー]をクリックし、先ほど作成したトリガーを選択します。
- 任意のタグ名をつけ[保存]をクリックします。
これでコンバージョンタグの設置は完了となります。
■まとめ
今回はGTMを使用したGoogle広告タグの設置方法についてご紹介しました。
設定後、管理画面にてコンバージョン計測ができているかテストしてみて下さい。
弊社では、製造業・建築業向けWeb広告に長年携わるスタッフが運用代行を行っております。
貴社の広告に関する疑問やお悩みがございましたら、是非一度お問い合わせください。