Googleは2023年5月に開催されたGoogle I/Oにて、新たな検索体験として「SGE」という言葉を発表しました。
AIやSEO関連の情報収集をしている方は興味のある方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、SGEについて知りたい方向けに、概要とSEOとの違いについて解説してきます。
■「SGE」とは
SGEとは、「Search Generative Experience」の頭文字をとった略称であり、Googleが提唱した新たな検索体験のことを指します。
Googleは2023年に入り検索エンジンに人工知能(AI)を導入しました。
そのAIが、Google検索と融合することで得られる体験を、新たな検索体験としてSGEという名称がつけられています。
■SGEの検索体験
SGEが今までの検索とどのように変化するか、3つのポイントから紹介します。
ポイント1:【AIにより生成された回答が検索画面のトップに表示される】
かつてのGoogle検索結果画面では、検索内容への返答として強調スニペットで外部コンテンツの引用が掲載されていました。
しかし、SGEではAIが質問内容により生成した回答を検索結果のトップに表示させます。
AIが検索内容を読み込み内容に適した回答を返すため、
質問内容が複雑であったり、細かく分けて質問しなければならないような検索内容であっても対応できます。
さらに、AIは質問から質問へと文脈を引き継ぎ、質問内容を掘り下げることができます。
下に関連する質問項目があり、それをクリックすれば別の回答が表示されます。
ポイント2:【AIによるショッピング検索のサポート】
商品名やブランド名などで検索すると、商品を買う際に検討すべきポイントと、条件に合う商品カードが表示されます。
また関連する最新のレビュー、評価、価格、商品画像を含む商品説明も表示してくれます。
これらの商品は350億件以上の商品リストを持つGoogleショッピンググラフが基盤となり、カスタムされ表示されます。
ポイント3:【検索広告枠は引き続き表示される】
SGEの導入で変化が懸念されるポイントの一つに検索広告があると思います。
GoogleはAIを活用した検索が導入されても、検索広告は引き続き全体の設けられた広告枠に表示されると発表しています。
また、広告の透明性を維持するために、自然検索との区別ができる形を保ち続けるとのことです。
参考元:https://blog.google/products/search/generative-ai-search/
■SGEの登場により、SEOは必要なくなるのか
SGEが登場したことにより、自然検索によるサイト流入はどのように変化していくのでしょうか。
たとえば、AIがユーザーの質問に回答することでユーザーの知りたいことが解決し、結果ゼロクリックサーチが増えるのではと懸念されています。
ゼロクリックサーチとは、検索結果のトップにユーザーが知りたい情報が載せられることにより、ユーザーはサイトに遷移することなく検索行動を終えてしまう状態のことを指します。
しかし、SEOの必要が無くなることはないと思われます。
ただし、基本情報や概要的なコンテンツのトラフィックは減っていくかもしれません。
なぜなら一般論の情報はAIの回答で十分な答えが出てしまう可能性が高いからです。
そのため、今後より重視されるのはコンテンツの専門性や独自性になると思われます。
GoogleはSGEが出る以前からE-E-A-Tという、質の高いコンテンツの指標を公開しています。
■まとめ
SGEは既に米国では招待制で利用が開始されており、日本での実装は未定です。
また、検索エンジン以外にもGoogleの様々な機能でAIが活用されてきており、今後AIに対応した技術や知識の更新が必要になってきます。
しかし、専門家やエンジニアでない場合、情報の流れが速いSEOの知識を付けていくことは時間的余裕が無いと思います。
これらの悩みを持つ企業様は、弊社でLP制作やSEOなどのご相談を受け付けておりますので、まずはお気軽にお問い合わせください。