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2024年9月の主要WEB広告メディアアップデート情報まとめ

2024年9月の主要WEB広告メディアアップデート情報まとめ

2024年9月(一部2024年8月)の間に発表があったWEB広告メディアのアップデート情報をいくつかピックアップしました。

参照元サイトは英語版のみの場合もあります。

■Google広告

『【検索広告・ディスプレイ広告】拡張クリック単価が終了』

Google広告の検索広告とディスプレイ広告の新規キャンペーンでは、入札戦略のひとつである拡張クリック単価(eCPC)が、2024年10月より選択することができなくなります
拡張クリック単価を使用しているキャンペーンについては、2025年3月まで継続して使用できます。
2025年3月以降は、拡張クリック単価を使用している検索広告とディスプレイ広告のキャンペーンは個別クリック単価に自動的に移行されます。

拡張クリック単価の終了理由として、目標コンバージョン単価を設定できる「コンバージョン数の最大化」や、目標広告費用対効果を設定できる「コンバージョン値の最大化」など、機械学習を基盤とした自動入札機能を活用するよう説明しています。

※上記の内容は、2024年9月6日頃からGoogle広告アカウントに届いています。

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【Google広告】拡張クリック単価(ECPC)終了 広告運用に与える影響と今後の戦略

『ファーストパーティ データ戦略を強化する新たなツール』

参照元:Google広告ヘルプ – ファーストパーティ データ戦略を強化する新たなツール

デジタルプライバシーを取り巻く環境が変化する中、強力なファーストパーティデータ(1st party data)戦略の構築が重要となっています。
Googleではプライバシー規則に対応しつつ、広告主を支援するツールを開発しており、同意を得たファーストパーティデータの収集と活用を促進する「タグ診断ツール」と「同意管理セットアップ」の2つの新機能がリリースされました

  • タグ診断ツール
    Googleタグマネージャー、Google広告、Googleアナリティクスでタグの状態を直接確認でます。
    管理画面内で利用可能で、アカウントの健全性や測定に影響する問題のアラート、解決方法を一目で把握できるため、ファーストパーティデータの構築と活用がより効果的になります。
  • 同意管理のセットアップ
    同意モードのバナーと同意モードの導入を簡素化するため、多くのCMP(同意管理プラットフォーム)パートナーとの統合を通じて効率化されたソリューションを提供します。
    この統合により、Google広告、Googleアナリティクス、Googleタグマネージャーで直接バナーの作成と実装が可能になり、手間が大幅に軽減されます。

関連記事:【Google広告】同意モードとは? 仕組みや必要性を解説

『【検索広告】画像形式 AVIFのサポート開始』

参照元:Google検索セントラルブログ – Google 検索でのAVIFのサポート

Google検索において、画像フォーマットのAVIFがサポート対象のファイル形式となりました。AVIFの正式名称は「AV1 Image File Format」で、ファイル拡張子は「.avif」です。AVIFは高い画像圧縮率を持つ次世代の画像ファイル形式として注目されています。

Googleでインデックス登録が可能な画像ファイル形式は以下の通りです。

画像形式BMP, GIF, JPEG, PNG, WebP, SVG, AVIF

■Yahoo!広告

『【検索広告】レスポンシブ検索広告の広告表示を最適化』

参照元:LINEヤフー for business -【検索広告】レスポンシブ検索広告における広告表示の最適化について

Yahoo!広告のレスポンシブ検索広告において、パフォーマンス向上を目的とした、広告表示の最適化が実施されました。

■タイトルの表示

従来はレスポンシブ検索広告タイトルが「タイトル1|タイトル2」のように2件組み合わせて表示されていましたが、「タイトル1」のように1件から表示されるようになりました
広告に表示されたタイトルが1件の場合、別のタイトルが説明文の先頭に連結して表示されるようになりました

Yahoo!広告 検索広告 別のタイトルが説明文の先頭に連結して表示

『一部レポートの複数アカウント指定終了』

参照元:LINEヤフー for business -【Yahoo!広告】一部レポートの複数アカウント指定終了と、データ集計期間の変更について

Yahoo!広告の検索広告およびディスプレイ広告において、一部のパフォーマンスレポートについて、MCC(マイ・クライアント・センター)アカウントによる複数アカウントの指定を用いたレポート作成を終了しました。
※2024年9月3日に実施済みです。

■対象ツール
・広告管理ツール
・Yahoo!広告 API

■対象レポート
・横断リーチレポート
・アトリビューションモデル比較レポート
・コンバージョン経路レポート

■アカウント単位での上記レポートの集計可能な期間変更
・過去25カ月分 ⇒ 過去13カ月分

『【検索広告】A/Bテスト機能の提供を開始』

参照元:Yahoo!広告 API Developer Center -【検索広告】A/Bテスト機能の提供について

Yahoo!広告の検索広告において、広告のパフォーマンスを比較するA/Bテストの提供を開始します。
※実施日は2024年秋ごろを予定しています。

A/Bテストとは、広告のタイトルや説明文、入札戦略などを変えて実際に配信し、パフォーマンスを比較する手法です。

■利用可能なキャンペーン
・標準キャンペーン(レスポンシブ検索広告)

Yahoo!検索広告 A/Bテスト機能

検索広告では、既存のキャンペーンを基に比較用のキャンペーンを作成し、両者の効果を検証します。広告の配信機会を均等に分けることで、平等な配信環境でパフォーマンスを比較でき、精度の高い効果検証が可能となり、より効果的な運用が実現します。

『【検索広告】入札戦略の最適化に使用するコンバージョンを選択する機能を提供』

参照元:Yahoo!広告 API Developer Center -【検索広告】入札戦略の最適化に使用するコンバージョンを選択する機能の提供について

Yahoo!広告の検索広告において、入札戦略の最適化に利用するコンバージョンをキャンペーン単位で選択できるようになります。
※実施日は2024年秋ごろを予定しています。

これまでこれから
• 設定されているコンバージョンはすべて等しい1件のコンバージョンとして扱われていました
• コンバージョンを目的とした自動入札タイプにて、本来の目的であるコンバージョンのみでは最適化が行えていない可能性がありました
• キャンペーンの目的に応じてコンバージョンを選択できるようになります
• コンバージョンを目的とした自動入札タイプにて、本来の目的であるコンバージョンのみを選択して最適化が行われるようになります

また、複数のコンバージョンをまとめる「コンバージョングループ」や、コンバージョン設定ごとの「コンバージョンの発生元」という項目も追加されます。

この機能を活用することで、キャンペーンの目的に合ったコンバージョンに基づいて自動入札の学習を最適化でき、広告効果の向上が期待できます。

『【ディスプレイ広告】画像・動画の入稿仕様変更』

参照元:LINEヤフー for business -【ディスプレイ広告】画像・動画の入稿仕様変更について

Yahoo!広告のディスプレイ広告において、画像および動画の入稿仕様が更新されました。
入稿可能なファイルサイズの上限が引き上げられたため、これまでファイルサイズが大きすぎて入稿できないことがありましたが、今回の更新により、その状況が改善されます。

■画像
・画像ファイルサイズ:200MB ⇒ 1GB
・画像のExif回転情報に対応
・グレースケール画像の入稿に対応(ファイル形式がPNGまたはJPEGの場合)
・透過処理された画像の入稿に対応

■動画
・動画ファイルサイズ:200MB ⇒ 1GB

『【ディスプレイ広告(運用型)】サイトカテゴリーターゲティングの提供終了』

参照元:LINEヤフー for business -【ディスプレイ広告(運用型)】サイトカテゴリーターゲティングの提供終了について

Yahoo!広告のディスプレイ広告(運用型)において、サイトカテゴリーターゲティングの提供を終了します。
※2024年10月3日に新規設定・既存設定の編集などが終了し、2025年4月に機能のすべてが終了予定です。

提供終了の理由として、機能的に類似するプレイスメントターゲティングとの使い分けが難しい状況を改善し、各ターゲティングの利用用途を明確にすることを目的としています。提供終了後は、代替ターゲティングとして、レイスメントターゲティングまたはコンテンツキーワードターゲティングへの設定変更を推奨しています。

サイトカテゴリーターゲティング:特定のカテゴリーを指定し、そのカテゴリーに属するサイト(広告掲載面)に広告を配信するターゲティング機能。

■終了するサイトカテゴリーターゲティングの機能
・新規設定
・既存設定の編集
・インポート機能による設定、編集
※サイトカテゴリーターゲティングの設定解除は引き続き可能

 

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