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2023年8月の主要WEB広告メディアアップデート情報まとめ

2023年8月の主要WEB広告メディアアップデート情報まとめ

2023年8月の主要WEB広告メディアアップデート情報まとめ

2023年8月(一部2023年7月)の間に発表があったWEB広告メディアのアップデート情報をいくつかピックアップしました。

参照元サイトは英語版のみの場合もあります。

■Yahoo!広告

『【ディスプレイ広告】オーディエンスリスト(カスタム)の提供終了』

参照元:https://www.lycbiz.com/jp/news/yahoo-ads/20230808/?service=yahoo-ads&page=2

2023年8月23日(水)にディスプレイ広告のオーディエンスリスト(カスタム)を終了します。
なお対象外となっていた、データ連携が停止されたオーディエンスリスト(カスタム)は、本件の提供終了日(予定)にオーディエンスリスト(顧客データ)に自動移行します。

『【検索広告】自動入札のスポット調整の提供』

参照元:https://www.lycbiz.com/jp/news/yahoo-ads/20230802/?service=yahoo-ads&page=2

2023年8月23日(水)に「自動入札のスポット調整」という機能が提供されます。

自動入札のスポット調整機能では、自動入札のコンバージョン率を1週間前後の短期間で調整することができます。

自動入札では、過去1カ月ほどの間に発生したコンバージョン率を加味して入札価格を設定します。
このため、コンバージョン率が短期間で大きく変わるセールや販促キャンペーンでは、自動入札の効果が減少する場合がありました。
スポット調整では、コンバージョン率の変動が見込まれる期間と、コンバージョン率の変動をキャンペーンに設定することで、こうした短期間の変動にも対応可能になります。

自動入札のスポット調整

画像引用元:https://www.lycbiz.com/jp/news/yahoo-ads/20230802/?service=yahoo-ads&page=2

以下の自動入札を設定したキャンペーンのみが調整対象です。
・「コンバージョン単価の目標値」
・「広告費用対効果の目標値」

この機能には以下のようなメリットがあります。
・自動入札設定を変えずに配信調整が可能
・短期間のコンバージョン率の引き下げ・引き上げが可能

また、ご利用する際の注意点は以下になります。
・適用期間は「7日以内」の設定が推奨※最大14日間以内
・ご利用金額が通常よりも増える可能性がある
・複数のスポット調整の設定期間が重なった場合、重なった期間内におけるコンバージョン率の調整は乗算される
・キャンペーンのデバイス調整率を設定している場合重複して調整される

『MCCアカウント 複数階層構造での設定に対応』

参照元:https://www.lycbiz.com/jp/news/yahoo-ads/20230727/?service=yahoo-ads&page=3

Yahoo!広告でMCCアカウントを複数の階層構造で設定できるように変更されます。
MCCアカウントはルートMCCを含め、最大5階層まで設定可能になります。

画像引用元:https://www.lycbiz.com/jp/news/yahoo-ads/20230727/?service=yahoo-ads&page=3

ルートMCCとは、企業配下にある全てのMCC、および広告アカウントの最上位に位置するMCCアカウントのことです。
1企業に対して1つ作成され、企業の「ツール管理者」に対してのみルートMCCの「管理権限」が付与されます。

※1つの広告アカウントに同一企業の複数MCCアカウントを関連付けた設定は2023年7月以降全て利用不可となっています。

■Google広告

『類似オーディエンス機能(類似セグメント)がサポート終了』

参照元:https://support.google.com/google-ads/answer/12463119?hl=ja

2023年8月1日に、類似オーディエンス機能(類似セグメント)の設定と使用ができなくなりました。

Google広告のすべての広告グループとキャンペーンから類似セグメントが完全に削除されます。
ただし、過去のキャンペーンの類似セグメントは、引き続きレポートにアクセスすれば確認することができます。

また、今後以下の点に注意が必要になります。
・8月1日以降に類似セグメントが使用されているディスプレイ広告キャンペーン、ファインドキャンペーン、動画アクションキャンペーンは、最適化されたターゲティングが有効化されます。
・目標に「商品やブランドの比較検討」、「ブランド認知度とリーチ」を設定した動画キャンペーンは、オーディエンス拡張が有効になります。

■Microsoft広告

『Performance Max(PMAX)をオープンβ版として提供開始。』

参照元:https://about.ads.microsoft.com/en-us/blog/post/august-2023/performance-max-open-beta-and-other-updates-for-august?feed=blogposts

Microsoft広告では、新しいキャンペーンタイプ、パフォーマンスマックス(PMAX)を導入しました。
現在、全世界の広告主を対象にオープンβを実施しています。

Performance Max(以下、PMAX)は、広告アセットに重点を置いたキャンペーンタイプで、Microsoft AIによる広告配信の自動化でクリエイティブとターゲティングの組み合わせを最適化します。

PMAXには以下のようなメリットがあります。
・広告が自動的に作成され、時間の節約になる
・AIにより広告がリアルタイムで更新され、ROI(投資収益率)の最大化が期待できる
・1つのキャンペーンで製品やサービスを宣伝でき、管理の負荷を軽減できる