DMカードジャパン(株)が運営するBtoBに特化したデジタルマーケティングブログ
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2025年4月の主要WEB広告メディアアップデート情報まとめ

2025年4月の主要WEB広告メディアアップデート情報まとめ

2025年4月(一部2025年3月)の間に発表があったWEB広告メディアのアップデート情報をいくつかピックアップしました。

参照元サイトは英語版のみの場合もあります。

■Google広告

P-MAX 最新アップデートまとめ

参照元:Goole 広告ヘルプ – P-MAXの目標と画像コントロールの機能拡充

■顧客ライフサイクルに応じた目標設定とレポート機能の強化

「ユーザー維持」目標が正式リリースされ、価値の高い休眠ユーザーへの再アプローチが可能になりました。ライフタイムバリューの高い顧客をターゲティングし、より戦略的な入札が行えます。

新規顧客の獲得コストも、キャンペーンレポート上に新たな指標として表示されるようになり、パフォーマンスの可視化と分析がより正確に。

■ 画像アセットの柔軟なコントロールで表現力を強化

ランディングページの画像を自動取得することで、広告に活用できる画像の幅が広がります。不要な画像は手動で削除や無効化も可能です。

画像拡張機能では、既存の画像をもとに自動で別バージョンを生成可能。今後はアンクロップやアニメーション化といったさらなる機能強化も予定されています。

■除外キーワードの上限を大幅拡大し、検索精度を向上

除外キーワードの上限が従来の100件から10,000件に拡大。これにより、不要な検索クエリをより細かく制御でき、無駄な広告配信を抑制しつつ、ターゲティングの精度が向上します。

YouTube ブランドコネクト で、ブランドとクリエイターのコラボを実現

参照元:Google Ads & Commerce Blog – How brands can collaborate with the perfect creator using YouTube BrandConnect

Google広告の公式ブログでは、YouTubeクリエイターとブランドを結ぶプラットフォーム「YouTube ブランドコネクト」の成功事例が紹介されています。

■クリエイターの影響力を、ブランドの成果につなげる

YouTube ブランドコネクトは、認知拡大やコンバージョンなど、ブランドの成果に直結するよう設計された機能を提供します。クリエイターの力を最大限に活かし、より効果的なマーケティングを実現します。

  • スポンサーコンテンツを広告キャンペーンに組み込み、自然な形で視聴者へアプローチ
  • パフォーマンスの測定・分析が可能な専用ダッシュボード
  • オーガニックな視聴データを活用し、精度の高いオーディエンスセグメントを構築

■パートナーシップ広告で、ブランドに共感を

インドでのリップスティックおよびファンデーションの認知拡大を目指し、美容系YouTubeクリエイターと連携。ショート動画形式でパートナーシップ広告を展開した結果

  • 視聴完了率が2.5倍に向上
  • 視聴単価が66%削減

■動画リンクの設定も、スムーズに

YouTube ブランドコネクトでは、クリエイターが投稿した動画とGoogle広告の連携を簡単に実現できます。

  • クリエイターから直接、ブランドへリンクリクエストを送信可能
  • 複数のクリエイターと連携する場合でも、動画リンクAPIで一括管理が可能

これにより、煩雑だったパートナーシップ広告の運用が、より効率的かつスムーズに進められます。

■Yahoo!広告

【ディスプレイ広告】広告管理機能改善

参照元:LINEヤフー for business – 【Yahoo!広告】広告管理ツール改善内容のご紹介

■配信停止理由の複数確認可能に

これまで一覧画面では配信停止理由が1件しか表示されませんでしたが、今後はすべての停止理由が確認可能になります。「配信状況」欄に件数が表示されている場合は、隣の「i」アイコンをクリックすると詳細が表示される仕組みです。複数の停止要因を見逃すことなく、対応がしやすくなりました。

■画像・動画の登録上限が大幅アップ

アカウントごとに登録できる画像・動画数が、各1,000件から10,000件へと大幅に拡大されました。より多くのクリエイティブを活用した広告運用が可能になります。

■パフォーマンスデータの反映速度を改善

キャンペーンやターゲティングの一覧画面におけるパフォーマンスデータの反映がより迅速になりました。これにより、リアルタイムに近いデータで状況を把握しやすくなり、運用判断のスピードアップが期待できます。

【ディスプレイ広告(運用型)】リワードフォーマットの配信先が拡大

参照元:LINEヤフー for business -【ディスプレイ広告(運用型)】リワードフォーマットの配信拡大のお知らせ

Yahoo!広告のディスプレイ広告(運用型)において、ユーザーにインセンティブを付与する「リワードフォーマット」の配信先が拡大されます。

Yahoo!広告 リワードフォーマット

リワードフォーマットとは:広告を視聴したユーザーに、ポイントなどの特典(インセンティブ)を提供する広告形式です。全画面で広告表示可能で、ユーザーの視聴意欲が高く、広告効果の最大化が期待できます。

これまでリワードフォーマットの配信先は、LINEファミリーアプリおよびLINE広告ネットワークに限られていましたが、今後は以下のように対象が広がります。

  • LINEヤフーが提供するサービス
  • LINEヤフー以外の提携パートナーサイトやアプリ

この拡大により、広告の露出機会が増加し、より多くのユーザーにアプローチ可能になります。なお、新たな配信枠は順次追加予定とのことです。

※実施日:2025年5月1日(木)以降 順次配信予定

【検索広告】画像アセットの配信最適化アップデートが順次開始

参照元:LINEヤフー for business -【検索広告】画像アセットの配信最適化について

Yahoo!広告の検索広告において、「画像アセット」の配信がより最適化され、検索ユーザーにとって価値の高い広告表示を実現するための変更が加えられます。この改善により、広告効果の向上が期待されます。アップデートに伴い、広告の配信傾向に変化が生じる可能性があるため、画像アセットを設定しているキャンペーンや広告グループについては、パフォーマンスレポートや統計情報の確認をおすすめします。

画像アセットとは:検索広告に画像を追加で表示できる機能です。通常のテキスト(タイトル・説明文)に加えて画像が表示されることで、より視覚的にユーザーに訴求でき、クリック率の向上が期待できます。

※実施日:2025年4月17日(木)より順次適用(日程は変更になる場合があります。)

『【検索広告】自動入札タイプ「拡張クリック単価」の提供終了』

参照元:LINEヤフー for business -【検索広告】自動入札タイプ「拡張クリック単価」の提供終了について

Yahoo! 検索広告は、自動入札タイプの拡充と機能改善を進める中で、「拡張クリック単価」の提供を2025年6月30日(月)をもって終了します6月下旬以降、拡張クリック単価を使用しているキャンペーンは、自動的に「個別クリック単価」へ移行されます

なお、Google広告の検索広告およびディスプレイ広告では、2024年10月より拡張クリック単価(eCPC)の選択ができなくなり、2025年3月以降は個別クリック単価入札戦略へ自動移行されています。Yahoo!広告もこれに合わせた対応となります。

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【ディスプレイ広告(運用型)】サイトカテゴリーターゲティングの提供終了

参照元:LINEヤフー for business -【ディスプレイ広告(運用型)】サイトカテゴリーターゲティングの提供終了について

ディスプレイ広告(運用型)において、サイトカテゴリーターゲティング機能の提供が終了しました

■2024年10月3日(木)サイトカテゴリーターゲティングの以下の機能を終了

  • 新規設定、既存設定の編集、インポート機能による設定・編集

■2025年4月9日(水) 全機能を終了

  • サイトカテゴリーターゲティングが設定されている広告グループは、サイトカテゴリーターゲティングの設定を削除し、配信設定をオフに変更
  • サイトカテゴリーターゲティング一覧画面が非表示に
  • プレイスメントターゲティングのプレイスメントリストの作成および編集画面において、サイトカテゴリーの絞り込み機能が利用不可に

Yahoo!広告では、現在「サイトカテゴリーターゲティング」を利用している場合、代替ターゲティングとして「プレイスメントターゲティング」または「コンテンツキーワードターゲティング」への設定変更を検討することを推奨しています。

【検索広告】コピー機能提供開始で入稿作業の効率化

参照元:LINEヤフー for business -【検索広告】コピー機能提供開始のお知らせ

Yahoo!検索広告において、キャンペーンや広告グループなどを簡単に複製できる「コピー機能」の提供が開始されました。これにより、既存の入稿アイテムを活用して、手間なく新たな構成を作成することが可能になります。
「コピー機能」は、作成済みの入稿アイテムを別の場所に複製(コピー&ペースト)できる機能です。一から設定を作成する必要がなくなるため、広告運用の効率化に大きく貢献します。

  • コピー可能な入稿アイテムは「キャンペーン」、「広告グループ」、「広告」、「キーワード」です。
  • 貼り付けはバックグラウンドで実行されるため、コピー処理中も他の作業を並行して行えます。
  • コピーの進行状況や結果は「コピー状況・結果」画面で確認できるので、進捗が一目で把握できます。

【ディスプレイ広告】顧客データ連携時の形式を変更

参照元:LINEヤフー for business -【ディスプレイ広告】顧客データ連携時の形式変更について

Yahoo!広告において、顧客データ(メールアドレス・電話番号)の連携形式が変更されました。今回の変更は、以下の2機能に適用されます。

  • コンバージョンの詳細マッチング
  • オーディエンスリスト作成時のデータアップロード

具体的な変更点は以下のとおりです。

項目変更前変更後
メールアドレス小文字または大文字
例:abcd@yahoo.co.jp 、ABCD@yahoo.co.jp
小文字のみ
例:abcd@yahoo.co.jp
電話番号電話番号のみ
例:09012345678
国番号+電話番号
例:+819012345678

新しい連携形式により、マッチングに活用できるデータが増加し、より高精度なターゲティングが可能になります。広告効果の向上が期待されるアップデートです。
現在ご利用中の従来形式は、2025年6月30日(月)に提供終了予定です。それ以降は旧形式での連携はできなくなります。

【ディスプレイ広告(運用型)】アスペクト比「3:2」レスポンシブ(画像・動画)の提供開始

参照元:LINEヤフー for business -【ディスプレイ広告(運用型)】アスペクト比「3:2」レスポンシブ(画像・動画)の提供開始について

ディスプレイ広告(運用型)のレスポンシブ(画像)、レスポンシブ(動画)において、新たにアスペクト比「3:2」の画像・動画に対応します。

アスペクト比や最小ピクセルサイズ等は以下のとおりです。

画像・アスペクト比:3:2
・最小ピクセルサイズ:600ピクセル×400ピクセル
・推奨ピクセルサイズ:1200ピクセル×800ピクセル
上記項目以外は従来のレスポンシブ(画像)と同じ規定内容です。
動画・アスペクト比:3:2
・最小ピクセルサイズ:600ピクセル×400ピクセル
上記項目以外は従来のレスポンシブ(動画)と同じ規定内容です。

配信可能なキャンペーン目的は以下のとおりです。

  • コンバージョン
  • アプリ訴求
  • サイト誘導
  • 動画再生
  • ブランド認知
  • 友だち追加
  • PayPayギフト

※実施日:2025年4月22日(火)より提供開始予定(日程は変更になる場合があります)

【検索広告】ファビコンアセットの提供開始

参照元:LINEヤフー for business -【検索広告】ファビコンアセットの提供開始について

Yahoo! 検索広告では、広告表示アセットの1つとして、Webサイトの内容を示すロゴを広告に表示する「ファビコンアセット」の提供を開始しました
これまで一部の広告にのみシステムでファビコンが表示されていましたが、今後は広告主が自身でファビコン画像を設定し、広告に表示できるようになります。設定したファビコンは、広告内の表示URLの前に表示されます。

ファビコンアセット

ファビコンアセットの表示例(左:PC版、右:スマートフォン版)

  • 2025年3月18日(火):ファビコンアセットの入稿機能を提供開始
  • 2025年4月2日(水):ファビコンアセットの掲載を開始。MCCアカウントへの画像アップロード機能を提供開始

■Microsoft広告

Microsoft Advertising 最新アップデートまとめ

参照元:Microsoft Advertising – Feed updates for Shopping campaigns and other product updates for April

Microsoft広告では、ショッピングキャンペーンやオーディエンス広告、パフォーマンスマックス(P-MAX)に関する多くの改善が発表されました。広告運用の柔軟性を高め、管理をよりシンプルにする新機能に注目です。

■ショッピングキャンペーンがより柔軟・シンプルにアップデート

テストフィード機能の追加

商品データの検証エラーを事前にチェックできる「テストフィード」が登場しました。本番のリスティングに影響を与えずにテストできるため、エラーの原因を安全に特定できます。

ローカル在庫広告の設定が簡素化

従来は3種類のフィードが必要だったローカル在庫広告の設定が、今後は「メインフィード」と「ローカル商品在庫」の2つのみで済みます。
※4月1日以降、既存のオンラインフィードは自動的にメインフィードにアップグレードされます。
※現在ローカル在庫広告を運用している場合は、今後数か月以内に移行予定です。(事前通知あり)

■オーディエンス広告のアップデート

免責事項表示機能の追加

広告主の法的要件や規制対応を支援する「免責事項表示」機能が追加されました。(現時点ではネイティブ広告のみ対応)

動画サポートが拡充

・縦型(9:16)の動画広告に対応
・最長90秒までの動画クリエイティブが利用可能に
・短い見出しの文字数を30→40文字に拡張

これにより、既存のSNS用アセットの活用がしやすくなり、動画マーケティングの可能性が広がります。

■P-MAXに新機能

LinkedInプロフィールをオーディエンスシグナルに活用

P-MAXキャンペーンにおいて、LinkedInの職種や業界などのプロフィールデータをターゲティング要素として利用可能に。対象国は米国、カナダ、イギリス、オーストラリア、フランス、ドイツなど。

新たな分析レポートとコンバージョン指標

P-MAXに「オーディエンス分析レポート」や「アセット単位のコンバージョン指標」が追加され、効果測定がより明確になります。

今後提供予定の機能(現在パイロット中)

・新規顧客獲得を目的とした入札戦略
・コンバージョン値ルールの設定

■インポートしたキャンペーンの最低入札額の自動調整

2025年3月25日より、Googleからインポートされたキャンペーンについて、Microsoft 広告は自動的に入札単価を最低金額まで引き上げるようになりました。(ユーザーによるオプトアウト不可)

 

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