Google広告をはじめた際にまず設定しておきたいことの1つとして「コンバージョンタグ」の設置があります。
しかしタグの設置は、専門的な知識が必要となってしまうため、初めて行う方には難しく感じる場合もあると思います。
そこで今回は、コンバージョンタグについての解説と、設定方法について詳しく説明します。
■コンバージョンタグとは
コンバージョンタグとは、自社サイトの広告配信の成果(コンバージョン)を測定するためのタグです。
コンバージョンタグを使用することで、コンバージョン数だけでなく、コンバージョン単価やコンバージョン率等、計測結果を確認し改善を考える上で重要な指標の結果も確認することが出来るようになります。
■コンバージョンを測定するためのタグについて
コンバージョンを計測するために、「Googleタグ」と「コンバージョンタグ」という2つのタグを設置します。
Googleタグはウェブサイトすべてのページに配置するタグです。
Googleタグを配置することで、ウェブサイトを訪れたユーザーの行動を測定することが可能となります。
コンバージョンタグはコンバージョンポイントとなるページに配置するタグです。
たとえばお問い合わせフォームのサンクスページにタグを配置すると、そのページに到達した数をカウントしコンバージョンとして計測します。
これらのタグは、Googleタグマネージャー(GTM)というタグを一括で管理できるツールを使うことで、運用管理がしやすくなります。
他にもタグの管理ツールは存在しますが、今回は代表的なツールであるGTMでの設置方法をご紹介します。
■Googleタグマネージャーでタグを設置する方法
ここからは、Googleタグマネージャーを使ったタグの設置について解説していきます。
以下、タグ設置のおおまかな流れになります。
Step2:コンバージョンアクションを作成する
Step3:GTM上に、Google広告のタグを設置する
Step4:コンバージョントラッキングタグを設定する
Googleタグマネージャーの導入方法からひとつずつ説明していきます。
【Step1:Googleタグマネージャー(GTM)を導入する】
- Googleタグマネージャーにアクセスし、[無料で利用する]をクリックします。
- 「アカウントを作成」をクリックします。
- アカウント名を記入し、国を選びます。
- コンテナの設定で、コンテナ名(サイトドメイン等)を記入し、ターゲットプラットフォーム(ウェブ等)を選択します。
- Googleタグマネージャーの利用規約が表示されるため、内容を確認し「はい」をクリックします。
- 対象サイトのコンテナが作成され、GTMのタグが表示されます。
上のコードは対象サイトの<head>タグ内の上の方に貼り付けます。下のコードは<body>タグの直後に貼り付けます。
【Step2:コンバージョンアクションを作成する】
「コンバージョンアクション」とは、サイトでの商品購入や電話でのお問い合わせなど、広告の目標達成地点となるユーザーの行動のことです。
コンバージョンアクションを設定することで、広告からこうした行動がどのように発生したかなどを確認することができます。
- Google広告の管理画面を開き、[目標]>[コンバージョン:概要]をクリックします。
- [+新しいコンバージョンアクション]をクリックします。
- [ウェブサイト]を選択し、[次へ]をクリックします。
- ウェブサイトのドメインを入力して[スキャン]をクリックすると、ウェブサイトにGoogleタグが実装されているかどうか検出され、ユーザー行動の測定に使用できるURLのリストが表示されます。
※実装されていない場合は、ウェブサイトに実装するGoogleタグコードが表示されます。 - コンバージョンアクションをセットアップします。以下の2つの方法でセットアップできます。
方法1)ページの読み込みをコンバージョンとする場合、URLを使ってコンバージョンをセットアップします。
方法2)ボタンやリンクのクリックをトラッキングしたい場合や、イベントタグをカスタマイズしたい場合は、手動でコンバージョンをセットアップします。
【Step3:Googleタグを設定する】
- Googleタグマネージャーにアクセスします。
- [タグ]メニューを開きます。
- [新規]をクリックします。
- [タグの設定]をクリックし、右メニューの[Googleタグ]を選択します。
- [タグID]にGoogleタグIDを入力します。
- [トリガー]をクリックし[Initialization – Allpages]を選択します。
※「Initialization – Allpages」は他のトリガーより先にGoogleタグが配信されるようにするトリガーです。 - タグに名前を付け、タグ設定を保存します。
【Step4:コンバージョントラッキングタグを設定する】
- Google広告管理画面からコンバージョンアクションのコンバージョンIDとコンバージョンラベルをコピーします。
※IDとラベルは[目標]>[コンバージョン:概要]、[タグを設定する]>[Googleタグマネージャーを使用する]で確認できます。 - Googleタグマネージャーで[タグ]メニューを開きます。
- [新規]をクリックします。
- [タグの設定]>[Google広告]>[Google広告コンバージョントラッキング] の順に選択します。
- 事前にコピーしておいた、コンバージョンIDとコンバージョンラベルをそれぞれ該当する箇所に記入します。
- [トリガー]ででトリガーを選択し、タグを配信するタイミングを指定します。
- 変更をプレビューし、確認ができたら公開します。
※プレビュー機能ではタグが正しく登録できているか動作確認ができます。一般公開する前に必ず確認しましょう。
これでコンバージョンを計測するための準備は完了です。
実際にGoogle広告管理画面で計測できているかも確認しましょう。
■まとめ
今回はGTMを使用したGoogle広告タグの設置方法についてご紹介しました。
タグ設置をを一人で行う場合、理解するのも正しい方法でタグを設定するのも骨の折れる作業になります。
ただ、Google広告を運用する際にコンバージョンが計測できないと、どのキャンペーンがコンバージョンを出していたのか、コンバージョン単価が低かった広告グループはどれだったかなど、分析がしづらくなってしまい、PDCAを回すことが困難になります。
ですので、できる限りタグ設置の準備は怠らないようにしましょう。
弊社では、製造業・建築業向けWeb広告に長年携わるスタッフが運用代行を行っております。
貴社の広告に関する疑問やお悩みがございましたら、是非一度お問い合わせください。