マーケティング担当者の方は「ROI」と「ROAS」という言葉を耳にしたことがあるかと思います。
広告運用をされる場合も商材によっては、この「ROI」と「ROAS」の概念は活用できるため、理解しておけば改善などを考えるときに便利です。
今回はこの「ROI」と「ROAS」の概要と、広告運用で使用する「CPA」について概要と、それぞれを活用出来るシーンについて、ご紹介していきます。
■ROIとは
ROIは、「Return On Investment」の略で日本語だと費用対効果、つまり投資した費用に対してどれだけの利益が得られたかを測るための指標となります。
ROIは以下の計算方法で求められます。
例えば、利益が50万円で広告費が20万円だった場合
ROI=500,000÷200,000×100=250%
となり、その広告は250%の費用対効果があったことになります。
また、広告運用においては以下の計算式でも求められます。
例えば、平均利益単価が2000円のものが100個売れ、広告費が10万円だった場合
ROI=(2,000×100-100,000)÷100,000×100=200%
となり、その広告は200%の費用対効果があったことになります。
ROIは0%を基準とし、プラスとなると利益が発生し、マイナスは損失が発生していることになります。
ROIを使うことによって、その広告が採算を取れているか測ることができます。
ただし、ROIは長期的な利益をないがしろにする点があり、長期的に施策に対する効果を測るための指標としては不適切なため注意が必要です。
■ROASとは
ROASは、「Return On Advertising Spend」の略で、広告費に対してどれだけの売上が得られたかを測るための指標となります。
ROASは以下の計算方法で求められます。
例えば、売上が100万円、広告投資額が50万円だった場合、
ROAS=1,000,000÷500,000×100=200%
つまり、広告に対して200%売上が得られていることになります。
ROASは100%を基準とし、どれだけ売上が得られたか測ることができます。
ただし、売上がどれだけ得られていても、利益が発生しているかどうかはわからないため注意が必要です。
■ROIとROASの違いについて
上記の説明や計算式を見てもらえばわかると思いますが、ROIは「利益ベース」、ROASは「売上ベース」の費用対効果を測っているのが大きな違いとなります。
そのため、ROASでプラスの結果になっていてもROIはマイナスとなっている場合があります。
売上は出ても業績としてはマイナスになってしまうため、基本的にROIのほうが重視される傾向があります。
■広告の掲載結果を測る指標「CPA」
広告の効果を測る指標には他にも「CPA」があります。
CPAは、「Cost Per Action(Acquisition)」の略で、コンバージョン(CV)1件あたりにかかった広告費用を測るための指標となります。
CPAは以下の計算方法で求められます。
例えば、広告費用が100万円だったのに対し、コンバージョンが50件だった場合。
CPA=1,000,000÷50=20,000
つまり、コンバージョン1件あたり20,000円かかっていることになります。
■まとめ
ここまで、ROI、ROAS、CPAについてそれぞれ説明してきました。
実際の利益や売上を測る場合はROI、ROASを活用し、資料請求やお問い合わせなど直接売上にはならないものをコンバージョンに設定している場合はCPAを活用するなど、場合によって使い分ける必要があります。
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