Webサイトを見ているとよく目にする「Cookie(クッキー)」って、聞いたことがあるけど具体的にはよくわからないという方も多いと思います。最近はCookieの使用について同意を求めるポップアップが表示されるケースも増えてきて、同意してよいのか躊躇したり、煩わしさを感じたりすることもあるでしょう。
今回は、Cookieの役割や仕組み、メリットなどを紹介します。
■Cookieってなに?
Cookieとは、Webサイトにアクセスした際、ユーザーのパソコンやスマホなどの端末に保存されるテキストファイルです。保存される情報は主に以下のような内容です。
- アクセスしたWebサイトの行動履歴(訪問日時、回数など)
- アクセスした会員制WebサイトのログインID、パスワード
- Webサイトにアクセスした際の入力データ
- Webサイトにアクセスした際の利用環境
■Cookieのメリット
Cookieを使用することで以下のようなメリットがあります。
- SNSや会員制Webサイトの自動ログインができる
- 登録したメールアドレス・電話番号・住所などの再入力が不要になる
- ショッピングサイトのカートに商品情報が保存される
例えば、ショッピングサイトに再度アクセスした際にあらためてログインする必要がなく、商品をカートに保存して買い物ができるのはCookieが有効に働いているからです。
■Cookieのデメリット
Cookieのユーザーの情報を保存するというメリットは、一方でデメリットになる場合もあります。
- ログインIDやパスワードを悪用される可能性がある
例えば、パソコンを共有していたり、スマホを紛失したりすると、第三者に悪用される恐れがあります。特にクレジットカードやネット銀行などの情報が保存されていると、被害が及ぶ危険も考えられます。
ブラウザの設定で、Cookieを削除することは可能ですが、毎回あらためてログインしなければならないので、安全性は高まりますが不便になります。
■Cookieの仕組み
Cookieがユーザーの端末に保存されるプロセスを説明します。
ユーザーがWebサイトにアクセスした際に、WebサーバーでCookieが発行され、ブラウザで受信して保存されます。
次回同じWebサイトにアクセスした際は、ブラウザに保存されたCookieがWebサーバーに送信され、サーバー側に保存されているユーザー情報と照らし合わせてCookieがひも付きます。これにより、再度訪問した際に同じブラウザであることが確認されます。
■Cookieの種類
Cookieは、発行元によって大きく1st Party Cookie(ファーストパーティクッキー)と3rd Party Cookie(サードパーティクッキー)の2種類に分けられます。
1st Party Cookieとは、アクセスしたWebサイトのドメイン※が直接に発行するCookieのことです。
例えば、ユーザーのログインIDや閲覧履歴などのデータを保存しているCookieはこれにあたり、ユーザーがアクセスしたWebサイトでのみ使用されるものです。
3rd Party Cookieとは、アクセスしたWebサイトと異なる(第三者の)ドメインが発行したCookieのことで、Webサイトに掲載されている広告の配信元から発行されるケースなどがあります。
例えば、ある商品について検索した後に、その商品に関連するバナー広告が表示されるようになった場合は、広告配信元のサーバーから発行されたCookieはこれにあたります。
3rd Party Cookieはユーザーが把握できない範囲で、Web広告やマーケティングなどに幅広く活用されており、近年はプライバシー保護の観点から、規制の動きが強まっています。
※ドメインとは
インターネット上のどこにWebサイトがあるのかを示したもので、「インターネット上の住所」と例えられたりします。
■まとめ
今回はCookieの役割や仕組みなどをご紹介しました。
Cookieはユーザーの利便性を高めるメリットがある反面、3rd party cookieについては問題視もされ始めて取り扱いが厳しくなっています。
次回は3rd party cookieの用途や使用規制の動きなどに触れたいと思います。
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