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検索エンジンとSEOの歴史・進化

検索エンジンとSEOの歴史・進化

  • 2023年5月8日
  • 2024年1月17日
  • SEO
検索エンジンとSEOの歴史・進化

検索エンジンが初めて登場し、今や日常的に利用されるようになったインターネットですが、その歴史はまだ2023年現在で33年と決して長くはありません。
しかし、その技術は年々アップデートされており、当初とはそのアルゴリズムも大きく変化しています。

今回は、検索エンジンの誕生から現在まで、さらに検索エンジンと共にアップデートされていったSEOの歴史をご紹介します。

■検索エンジンとSEOについて

<検索エンジンとは>

検索エンジンは、検索窓にキーワードを入力してインターネット上にあるWebサイトを探し出す機能のことです。
広義には情報を検索するシステム全般を意味しますが、この記事ではGoogleやYahoo!といったブラウザから調べるものを指します。

Google検索エンジン

<SEOとは>

SEOは”Search Engine Optimization”の頭文字をとったもので、「検索エンジン最適化」という意味があります。
名前のとおり、検索エンジンの仕組みにWebサイトを最適化し、検索結果の順位を上げる手法のことを指します。

SEO

■検索エンジンの歴史

<検索エンジンの誕生>

1990年 世界初の検索エンジンとして「Archie」が登場
クラウド型のサービスではなく、それぞれのサーバーに実装されるクライアントサーバー型システムだったため、ファイル名でしか検索ができませんでした。

<ディレクトリ型検索エンジンの登場>

1994年 ディレクトリ型の検索エンジンが誕生
ディレクトリ型とは、検索エンジンの運営会社が人の手で様々なサイトを閲覧・厳選し、サイトを登録・分類することで構築した検索システムになります。

<ロボット型検索エンジンの登場>

現在の検索エンジンと同じロボット型の検索エンジンが登場します。
以下、ロボット型検索エンジンが登場してからの変遷になります。

1996年「BackRub」の登場

PageRankという新しいアルゴリズムを使った検索エンジン「BackRub」が開発されました。
「BackRub」は後に「Google」となる検索エンジンです。

1997年「Google」の登場

BackrubがGoogleに名称変更され、今のGoogleが誕生しました。

1998年 Yahoo!Japanによって「goo」が採用

Yahoo!Japanによってロボット型検索エンジンの「goo」が採用されました。

2000年 日本語版Googleが登場

Googleが日本法人を立ち上げ、日本語版Googleが登場しました。

2004年 独自検索エンジン「YST」を開発

Yahoo!JapanがGoogleとの提携を解消し、独自検索エンジン「YST」を開発しました。

2010年~ ヤフーがGoogleが提携

ヤフーがGoogleと提携し、Yahoo!JapanでGoogle検索エンジンが採用されました。

■SEOの歴史

1990年第後半 Google登場前

SEOという言葉はこの頃からあります。
当時はディレクトリ型が主流で、サイトの審査、登録が必要だったため、すべてのサイトが検索結果に載るわけではありませんでした。
そんな中、ロボット型検索エンジンの登場を期に、いかに検索結果に表示させるか試行錯誤するようになります。
当時はページ内のキーワード出現率やサイトのページ数などを単純な評価基準で検索順位が決まっていたため、内容と直接関係のないキーワードを埋め込んだページを大量生産するといった施策が横行しました。

2000年~2010年 Google登場後

Google登場後、キーワード出現率の他にリンクという新たな評価基準が加わります。
外部からの多くリンクされるページ(引用)は質の高いページであるという評価をするといったものです。
しかし、これも大量のリンクを貼っただけのサイトが多く登場し、検索キーワードとは全く内容の異なるサイトが上位に表示されてしまうといった事象が起こります。

2011年 パンダアップデート

内容の薄いサイトの評価を下げるアップデートが行われました。
これにより、コピペで大量生産されたページ、自動生成されたコンテンツなどが検索上位から落とされ始めます。
このアップデートがきっかけとなりサイトの質が見直されるようになりました。

2012年 ペンギンアップデート

SEOスパムや低品質なリンクを対象としたGoogleアルゴリズムアップデートです。
他サイトの流用ページや、リンクを貼りつけただけのページ等、ガイドライン違反となるようなWebサイトを落とす対応をしました。

2013年 ハミングバード

複雑になる検索行動に対応すべく行われたアップデートです。
キーワードの背景や文脈などを理解し、それと関連性が高い検索結果を表示することが可能になりました。

■これからのSEO

2022年12月15日にGoogleがこれまでWebサイトの評価基準としていたE-A-Tから、新しくE-E-A-Tという検索品質を評価するガイドラインを発表しました。

E-E-A-Tとは、Experience(経験・体験)、 Expertise(専門性)、Authoritativeness(権威性)、Trustworthiness(信頼性)の4つの頭文字をとったもので、この4つがWebサイトの中身を評価するうえで重要となります。

今後のSEOは、キーワードやリンクなどが入っていることも大切ですが、ユーザーがそのページを見て、どれだけ有益に感じるかがより重要になっています。
昔のような小手先のSEO対策は逆に評価が下げられてしまう可能性もあるので注意が必要です。

テクニカルな施策も沢山ありますが、まずはユーザーファーストなコンテンツ作成を第一に考えていきましょう。

■まとめ

検索エンジンやSEOの歴史のことを知ることで、今のSEOに対する理解や今後のコンテンツ制作に役立つと思います。
今後はChat-GPTなどの登場により、ユーザーの検索行動はさらに複雑になっていくことが予想されます。

SEOはお金のかからない施策として知られていますが、今の基準を満たすようなコンテンツを作るのは、時間も制作費用もかかります。
そこで、リスティング広告やディスプレイ広告を利用し、短期的なWebサイト集客を目指す方法があります。

弊社ではSEOのコンサルティング業務はもちろん、Web広告での集客もサポートしており、業界に合った施策をご提案します。
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