2024年3月(一部2024年2月)の間に発表があったWEB広告メディアのアップデート情報をいくつかピックアップしました。
参照元サイトは英語版のみの場合もあります。
■Yahoo!広告
『【ディスプレイ広告(運用型)】1日の予算の最大請求額を変更』
参照元:https://www.lycbiz.com/jp/news/yahoo-ads/20240201/
https://ads-help.yahoo-net.jp/s/article/H000044428?language=ja
Yahoo!広告は2月19日、ディスプレイ広告(運用型)のキャンペーンにおいて、1日に発生したコストの請求対象を以下の通り変更しました。
・(変更前) 1日の予算の120%まで
・(変更後) 1日の予算の200%まで
※Google広告でも、1日の平均予算の200%までが最大請求額になっています。
参照元:https://support.google.com/google-ads/answer/1704443?hl=ja
また、この変更に伴って「1カ月の請求限度額」を新しく設定しました。1カ月の請求限度額は「1日の予算×当月の日数」で計算されます。
広告の表示機会が少ないキャンペーンの場合、消化できなかった日の予算を広告効果が見込める別の日で消化しやすくなります。
1日の予算を超過することが多いキャンペーンの場合、月の途中で1カ月あたりの請求限度額に到達し、広告の掲載が一時停止となる可能性がありますので注意が必要です。
画像引用元:https://www.lycbiz.com/jp/news/yahoo-ads/20240201/(資料PDFより)
『【ディスプレイ広告】ビューアブルインプレッションおよび動画関連の指標の仕様変更』
参照元:https://www.lycbiz.com/jp/news/yahoo-ads/20240228/
https://ads-developers.yahoo.co.jp/ja/ads-api/announcement/240228.html
ビューアブルインプレッションおよび動画に関する指標の計測について、仕様が変更されました。
・広告配信からアクションまでの有効期間変更
(変更前)広告配信から1時間
(変更後)広告配信から24時間
ビューアブルインプレッションとは、広告がユーザーの目に見えるよう表示された状態のことです。
広告運用をしていく中でインプレッションを確認することは重要です。ですが、インプレッションだけでは本当に自社の広告がユーザーの見える範囲に表示されていたのかはわかりません。そこで役立つ指標となるのが「ビューアブルインプレッション」です[…]
ビューアブルインプレッションと動画関連項目において、広告配信からアクションまでの有効期間が「1時間」から「24時間」に変更されました。
この変更により、インプレッションや課金アクションの有効期間と統一されます。
有効期間が24時間に延長されることで、ビューアブルインプレッションの数値が増加する可能性があります。
画像引用元:https://www.lycbiz.com/jp/news/yahoo-ads/20240228/(資料PDFより)
・実績の計上される日のタイミング変更
(変更前)インプレッションが発生した日
(変更後)実績が発生した日
動画関連項目において、実績の計上日が「インプレッションが発生した日」から「実績発生日」に変更されました。
例えば、1月1日にインプレッションが発生して、ユーザーが広告の動画を100%再生完了したのが1月2日だった場合、1月2日の「動画の100%再生数」に計上されます。
画像引用元:https://www.lycbiz.com/jp/news/yahoo-ads/20240228/(資料PDFより)
■Microsoft広告
『P-MAXキャンペーンを提供開始』
Microsoft広告において、2023年7月からβ版が提供されていたキャンペーンタイプ「P-MAX(Performance Max)」が全世界の広告主を対象に利用可能となりました。
Google広告ではすでにP-MAXキャンペーンが利用可能ですが、Microsoft広告はそれに続く形になります。
P-MAXは、AIを活用して広告運用を自動化しながら、パフォーマンスの最大化を目的としたキャンペーン形式です。
昨今WEB広告では機械学習(AI)機能や自動化がすすむ中、2021年から利用可能になったGoogle広告の「P-MAXキャンペーン」を聞いたことがある方もいるのではないでしょうか。Google広告の機械学習モデルを存分に活用し、自動化と[…]
■Google検索
『新しいスパムポリシーを発表』
参照元:https://developers.google.com/search/docs/essentials/spam-policies?hl=ja
Googleは検索の品質向上を目的とした、スパムに関するポリシーをアップデートしました。
今回のアップデートによって以下のポリシーが改善され、スパム行為をする悪質なサイトへの対策が強化されました。
- 期限切れドメインの不正使用
信頼度(ドメインパワー)が高かった中古のドメインを購入し、低品質な内容でも検索上位にランクさせるために再利用すること。
(例)政府機関が使用していたサイトで、アフィリエイトコンテンツを掲載する - 大量生成されたコンテンツ不正使用
検索上位にランクさせるために、ユーザーの役に立たない低品質な内容のページを大量に生成すること。
(例)フィード、検索結果、その他のコンテンツをスクレイピング(自動的に情報を収集)して、ユーザーにとって価値がない大量のページを生成する - サイト評判の不正使用
検索上位にランクさせるために、信頼度(ドメインパワー)が高いサイトの評判を利用して、サブドメインなどにユーザーの混乱を招くような無関係な内容のページを公開すること。ドメイン貸し(寄生サイト)の悪用と判断された場合に対象となります。
(例)教育関連サイトに短期ローンのレビュー記事を掲載する
Web検索におけるスパムポリシーは、Googleがウェブサイトのランキングを評価する際に重要な役割を果たすため、このアップデートによって、SEOに対しての影響も考えられます。