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2024年8月の主要WEB広告メディアアップデート情報まとめ

2024年8月の主要WEB広告メディアアップデート情報まとめ

2024年8月(一部2024年7月)の間に発表があったWEB広告メディアのアップデート情報をいくつかピックアップしました。

参照元サイトは英語版のみの場合もあります。

■Google広告

『3rd party Cookie 廃止の方針を撤回』

参照元:https://privacysandbox.com/news/privacy-sandbox-update/
https://support.google.com/google-ads/answer/15192137

Google Chromeのプライバシー保護対策に関する方針が変更されました。
これまで2024年内から2025年初頭に延期されていた Google Chromeの3rd Party Cookie(サードパーティークッキー)の廃止について、3rd party Cookieに代わってユーザーのプライバシー保護を強化するための取り組みであるプライバシー サンドボックス(Privacy Sandbox)の開発を継続した上で、Chromeに新しい機能を導入するとのことです。

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Cookieのメリット・デメリット

また、Chromeのシークレットモードには、ユーザーのIPアドレスを保護する「IP保護機能」が新たに導入される予定であることも発表されました。

参照元:Privacy Sandbox – IP 保護
https://developers.google.com/privacy-sandbox/protections/ip-protection?hl=ja

競合ブラウザであるSafari(Apple)は、デフォルトで 3rd Party Cookieをブロックしています。このため、プライバシー保護の観点から 3rd Party Cookie規制の傾向は今後も続くと考えられます。広告主や企業は新しい技術を理解し、3rd Party Cookieに依存しないマーケティング施策を導入する必要があるでしょう。

■Yahoo!広告

『【ディスプレイ広告(運用型)】最適化アルゴリズムの仕様を変更』

参照元:https://www.lycbiz.com/jp/news/yahoo-ads/20240801/

Yahoo!広告のディスプレイ広告(運用型)において、コンバージョン数の最大化を最適化ポイントとしているキャンペーン目的において、個別クリック単価を利用している場合の配信仕様を一部変更しました。
(2024年8月21日より徐々に配信を変更  ※日程は変更になる場合があります。)

これまで設定したキャンペーン目的に合わせて広告配信を最適化するアルゴリズムが働いています。
変更後対象のキャンペーン目的ではコンバージョン数を最大化するよう入札価格を自動調整する入札戦略を利用している場合にのみ最適化のアルゴリズムが適用となります。

対象のキャンペーン目的で個別クリック単価を利用している場合は、最適化アルゴリズムの影響は受けなくなります。

  • 対象のキャンペーン目的
    ・コンバージョン
    ・アプリ訴求
    ・商品リスト訴求
    ・PayPayギフト

『【ディスプレイ広告(運用型)】キャンペーン目的「ブランド認知」の広告配信を拡大』

参照元:https://ads-developers.yahoo.co.jp/ja/ads-api/announcement/240716.html
https://www.lycbiz.com/jp/news/yahoo-ads/20240716/

Yahoo!広告のディスプレイ広告(運用型)において、これまでキャンペーン目的「ブランド認知」の広告は、「スマートフォン版 Yahoo! JAPANブランドパネル枠」と「Yahoo!ニュース プライムカバー枠」のみへの配信でしたが、2024年8月7日以降は順次、ディスプレイ広告(運用型)のすべての掲載枠にも配信されます。

掲載枠の拡大に伴い、入稿可能な広告の種類が増加しました。

これまでリリース後
・バナー(画像)(アスペクト比:16:9)
・バナー(動画)(アスペクト比:16:9)
・バナー(画像)(全てのアスペクト比)
・バナー(動画)(全てのアスペクト比)
・レスポンシブ(画像)(全てのアスペクト比)※
・レスポンシブ(動画)(アスペクト比:1:1/16:9が対象)
・カルーセル広告
・テキスト
※レスポンシブディスプレイ広告も含みます

従来の広告掲載枠のみに配信したい場合は、プレイスメントターゲティングで以下のURLを配信対象に指定します。

広告掲載枠プレイスメントURL
スマートフォン版 Yahoo!JAPAN ブランドパネル枠m.yahoo.co.jp/bp
Yahoo!ニュース プライムカバー枠news.yahoo.co.jp/prc

『【ディスプレイ広告(運用型)】Yahoo!ニュース プライムカバー枠にレスポンシブ(画像)の配信を開始』

参照元:https://www.lycbiz.com/jp/news/yahoo-ads/20240702/

Yahoo!広告のディスプレイ広告において、プライムカバーの広告枠にレスポンシブ(画像)の配信を開始しました。

■スマートフォン版ブランドパネル枠とプライムカバー枠の掲載位置

スマートフォン版ブランドパネル枠とプライムカバー枠の掲載位置

・スマートフォン版Yahoo! JAPAN ブランドパネル枠はスマートフォン版「Yahoo! JAPAN」トップページの最上部の広告掲載枠です。
・Yahoo!ニュース プライムカバー枠はスマートフォン版「Yahoo!ニュース 」のページ最上部の広告掲載枠です。

画像引用元:https://ads-help.yahoo-net.jp/s/article/H000044333?language=ja#c01

■広告の仕様

  • キャンペーン目的
    ・コンバージョン
    ・サイト誘導
    ・アプリ訴求
    ・PayPayギフト
    ※「PayPayギフト」は一部のお客様のみに提供しているキャンペーン目的。
  • デバイス
    スマートフォン(ウェブ版)
  • 広告タイプおよび広告サイズ
    レスポンシブ(画像)
    ・アスペクト比 1:1
     300pixel×300pixel、600pixel×600pixel以上、推奨 1200pixel×1200pixel
    ・アスペクト比 1.91:1
     1200pixel×628pixel以上、推奨 2400pixel×1256pixel

『広告データ利用基準 データを送信する場合の遵守事項について』

参照元:https://www.lycbiz.com/jp/news/yahoo-ads/20240725-03/
https://ads-help.yahoo-net.jp/s/article/H000044297

Yahoo!広告では、広告データ利用に関するガイドラインを遵守する必要があります。
データを当社に送信する際には、「データの取得や利用についてユーザーに説明せずに送信することを禁止する」といった基準が設けられています。
ユーザーから取得したデータを送信する場合は、ユーザーに対して納得感と安心感を提供する説明が必要です。

※こちらのお知らせは既定のガイドラインの再周知になります。

■ユーザーへの説明必要事項

  • 送信を禁止するデータ
    Yahoo!広告等で提供するツールやアプリケーションの機能を利用し、以下のデータを当社に送信することを禁止します。
    1. 広告主(広告主自身が取得しない場合は、データを取得する当該第三者)が、マーケティングに利用することをユーザーに説明していないデータ
    2. 当社にデータを取得、利用させる場合、その事実をユーザーに説明していないデータ
    3. メールやメッセージの本文など、通信内容に該当するデータ
    4. 単体で特定の個人を識別できるデータ
    5. Yahoo!広告等に利用しないデータ
    6. ターゲティングによる利用を禁止しているデータ
    7. その他当社が不適切と判断したデータ

■ユーザーへの説明手順

どのような場合に当社にユーザーデータを送信する場合
・サイトリターゲティングのタグを広告主サイトに設定する場合など
どこで広告主のサイトやアプリケーションなど、ユーザーデータを取得する場所
・プライバシーポリシー
・トップ画面から1~2回の操作で到達できる場所
何を説明する必要があるか・データをマーケティングに利用する旨
・ユーザーデータ取得の事実
・オプトアウト(リンク) など

■Microsoft広告

『P-MAXキャンペーンがもたらす効果』

参照元:https://about.ads.microsoft.com/en/blog/post/july-2024/how-pmax-is-working-for-advertisers-and-new-updates

Microsoft広告では、2024年から全世界の広告主を対象に「P-MAX(Performance Max)」キャンペーンタイプの提供を開始しました。P-MAX キャンペーンタイプが広告主に与える効果について、ブログで詳細に報告しています。

P-MAX を実装すると、検索キャンペーンのみを実行する場合と比較して、
・CPA(顧客獲得単価):平均32%低下
・ROI(広告費用対効果):平均3倍に増加

P-MAX で生成された広告が表示されなかったユーザーと比較して、米国の小売検索ユーザーは、
・ランディングページにアクセスする可能性:最大2.6倍に増加
・コンバージョンを達成する可能性:最大4.2倍に増加

また、Microsoft広告は、P-MAXキャンペーンに新機能が追加される可能性を示唆しています。

 

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