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2023年2月の主要WEB広告メディアアップデート情報まとめ

2023年2月(一部2023年1月)の間に発表があったWEB広告メディアのアップデート情報をいくつかピックアップしました。

参照元サイトは英語版のみの場合もあります。

■Yahoo!広告

『【ディスプレイ広告(運用型)】動画視聴経由のコンバージョンを広告配信等に活用されるように』

参照元:https://ads-promo.yahoo.co.jp/support/release/30401990.html

動画視聴経由のコンバージョンとは、動画視聴後に発生した、広告クリックを伴わないコンバージョンを指します。

今回の変更では、ディスプレイ広告(運用型)の動画視聴経由のコンバージョンを、自動入札や広告の品質などに活用するようになります。
またそれに伴って新規コンバージョンの設定も一部変更されています。

<ポイント①>自動入札の最適化に動画視聴経由のコンバージョンを追加

以下の自動入札およびキャンペーン目的が対象となります。
・対象の自動入札
コンバージョン数の最大化 目標値あり
コンバージョン数の最大化 目標値なし
・対象のキャンペーン目的
コンバージョン
アプリ訴求
PayPayギフト ※一部の広告主のみ

<ポイント②>広告の品質に利用

動画視聴経由のコンバージョンを広告の品質に利用する要素として追加されます。
これにより手動入札・自動入札ともに広告の品質が上がり、インプレッション数の増加を期待できます。

<ポイント③>コンバージョン設定の一部初期設定値を変更

コンバージョン設定の新規作成時の仕様が変更されます。
 「計測期間(動画視聴)」項目における初期設定値
変更前 1日
変更後 3日

『MCCアカウントの関連付けにおける制限事項の追加』

参照元:https://ads-promo.yahoo.co.jp/support/release/30401999.html

同一企業内でMCCアカウントを複数持っている場合、広告アカウントの関連付けが1つのMCCアカウントにつき1件までに制限されました。

MCCアカウントの関連付けにおける制限事項の追加

画像引用元:https://s.yimg.jp/images/ads-promo_edit/support/pdf/Restrictions_MCCaccountlink.pdf

今回の制限は新規で関連付けをする場合のみに適用されます。

なお、別企業のMCCアカウントであれば、これまでどおり1つの広告アカウントに複数のMCCアカウントを関連付けられます。

『オーディエンスカテゴリーターゲティングをオーディエンスリストターゲティングに集約』

参照元:https://ads-promo.yahoo.co.jp/support/release/30406415.html

概要:
Yahoo!広告では2023年秋ごろ完了を目途にオーディエンスターゲティングの刷新を進めています。

そして2月20日(月)にオーディエンスカテゴリーターゲティングで変更がありました。

従来のオーディエンスカテゴリーターゲティングでは、カテゴリーを選択して広告グループに設定していましたが、今後はオーディエンスリストターゲティングで設定を行います。

この変更により、オーディエンスリストターゲティングにオーディエンスカテゴリーをリスト化した「共通オーディエンスリスト」が追加されました。

共通オーディエンスリストのリスト種別は、以下の3種類です。
・興味関心
・購買意向
・属性・ライフイベント

■Youtube広告

『YouTube マストヘッド広告で時間単価制を導入』

参照元:https://blog.google/products/ads-commerce/own-youtubes-main-page/

GoogleはYoutubeのマストヘッド広告に時間単価制を導入しました。
時間単価制のマストヘッド広告とは、指定した時間帯でマストヘッド広告枠に独占して広告掲載ができる広告のことです。

今後はインプレッション単価マストヘッド広告と時間単価マストヘッド広告の2種類から購入可能となります。

■Microsoft広告

『自動入札戦略のデータ除外が利用可能に』

参照元:https://about.ads.microsoft.com/en-us/blog/post/february-2023/market-expansion-and-other-product-updates-for-february

すべての自動入札戦術でデータ除外が設定可能になりました。

これは、ウェブサイトでデータ障害が発生した場合や、意図しないコンバージョントラッキングの変更があった場合に、Microsoft Advertisingの自動入札アルゴリズムに情報を提供するために役立ちます。

マイクロソフト広告のデータ除外