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2024年2月の主要WEB広告メディアアップデート情報まとめ

2024年2月(一部2024年1月)の間に発表があったWEB広告メディアのアップデート情報をいくつかピックアップしました。

参照元サイトは英語版のみの場合もあります。

■Google広告

『【レスポンシブ検索広告】新しいアセットによりパフォーマンスを向上』

参照元:https://support.google.com/google-ads/answer/14506789

Google広告は2月1日、レスポンシブ検索広告のアセット(タイトル、本文、表示URLなど)表示においての変更を発表しました。Google AIを利用して、見出しと説明文の最適な組み合わせを特定し、ユーザーの行動の変化に適応した関連性の高い広告を配信できるようにしたもので、アセット作成の自動化により時間と労力を抑えることができます。

・広告見出しが1つで表示される可能性

広告には少なくとも2つの見出しが含まれますが、検索語句と文脈によって、パフォーマンスを向上させると予測される場合には、広告見出しが1つのみ表示されるようになりました。広告見出しが1つのみの場合の表示回数は、組み合わせレポートで確認できます。
また、広告見出しが説明文の先頭に表示される場合もあります。
ただし、広告見出しと説明文の位置が固定表示に設定されている場合は指定された位置に引き続き表示されます。

レスポンシブ検索広告アセットイメージ

画像引用元:https://support.google.com/google-ads/answer/14506789

・広告見出しと説明文の追加がより簡単に

レスポンシブ検索広告において、これまでは広告グループ単位でしか、広告見出しと説明文を設定できませんでしたが、キャンペーン単位ですべて広告グループに同一の広告見出しと説明文を追加できるようになりました。キャンペーン単位で最大3個の広告見出しと2個の説明文を追加し、その開始日と終了日も設定できるため、特定のプロモーション期間などに表示する場合は便利です。

・アカウント単位で自動生成アセット機能が使用な可能に

「アカウント単位の自動生成アセット」を有効にすると、Google AIにより広告のパフォーマンス向上につながると予測される場合に、自動的にアセットが作成されて広告に表示されます。また、手動で作成したアセット(画像アセット、サイトリンク、コールアウト、構造化スニペット)に混ざって、自動作成のアセット(動的画像アセット、動的サイトリンク、動的コールアウト、動的構造化スニペット)も表示されるようになります。

『生成AI「Gemini」の次世代モデル「Gemini 1.5」を公開』

参照元:https://japan.googleblog.com/2024/02/gemini-15.html

Google内の共同チームによって開発された最新の生成AI(人工知能)「Gemini」の次世代モデル「Gemini 1.5」が2月16日に公開、一部のデベロッパーと顧客企業に提供されました。
Geminiはテキストや音声、画像、動画といった異なる種類の情報をスムーズかつ自然に情報処理できる高い能力を持っており、2023年12月に「Ultra」、「Pro」、「Nano」の3サイズに最適化された「Gemini 1.0」を提供開始。「Gemini 1.5」は、パフォーマンスが大幅に強化され、「1.5 Pro」は少ないコンピューティングでも、これまでで最大のモデル「1.0 Ultra」と同等のクオリティを確保しています。
長文の文脈理解に関する試験運用機能も導入し、コンテキストウィンドウ(文脈を記憶できる能力)の容量は、「Gemini 1.0」の32,000トークン(テキストの最小単位)より大幅に増加して、最大100万のトークンを実行できます。

■Yahoo!広告

『【ディスプレイ広告(運用型)】スマートターゲティング正式提供』

参照元:https://www.lycbiz.com/jp/news/yahoo-ads/20240214-01/

2023年8月よりベータ版として提供中のスマートターゲティングについて、正式提供を開始します。
スマートターゲティングとはターゲティングを最適化する機能です。
スマートターゲティングを利用すると、「オーディエンスリストターゲティング」「サーチキーワードターゲティング」で設定した範囲を超えて広告配信を行い、これまで逃していた可能性のあるコンバージョン見込みユーザーを獲得することができます。
また、システムが自動的にターゲティングを最適化するため、細かいターゲティング設定を行う負担が軽減されます。 

スマートターゲティング利用時の配信イメージ

スマートターゲティングを利用したときのターゲティング設定の適用有無

画像引用元:https://www.lycbiz.com/jp/news/yahoo-ads/20240214-01/(資料PDFより)

※「オーディエンスリスト」とは、SNSやWebサイトへの訪問ユーザーなど外部のデータに基づくユーザーの情報をまとめたリストのこと。

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『【検索広告】画像アセットの導入を開始』

参照元:https://www.lycbiz.com/jp/news/yahoo-ads/20240215/

Google広告、Microsoft広告ではすでに導入している広告表示オプションの「画像アセット」が、Yahoo!検索広告でも提供を開始すると発表されました。実施時期2024年4月を予定しています。
従来のタイトル、説明文などのテキストでの情報に加えて、画像を表示できる機能で、ユーザーに視覚的な訴求ができます。

利用できる画像サイズ
・アスペクト比1:1でピクセルサイズが300×300以上
・アスペクト比1.91:1でピクセルサイズが600×314以上
※Google広告に入稿可能な「正方形(必須)」「横向き(任意 推奨)」と同じアスペクト比、最小ピクセルのため流用可能です。

※広告表示オプションとは、検索広告(タイトル、説明文、表示URLなど)の下部に情報を補足して表示できる機能です。Yahoo!検索広告では、「クイックリンクオプション」「電話番号オプション」「テキスト補足オプション」「カテゴリ補足オプション」の4種類が利用できます。また、「広告表示オプション」は「広告表示アセット」に名称変更されることが発表されました。(機能面の変更はありません)
参照元:https://ads-developers.yahoo.co.jp/ja/ads-api/announcement/24021401.html

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