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2025年2月の主要WEB広告メディアアップデート情報まとめ

2025年2月の主要WEB広告メディアアップデート情報まとめ

2025年2月(一部2025年1月)の間に発表があったWEB広告メディアのアップデート情報をいくつかピックアップしました。

参照元サイトは英語版のみの場合もあります。

■Google広告

『【検索広告】レスポンシブ検索広告でパフォーマンスが向上』

参照元:Google広告ヘルプ – 新たに変更されたアセットを活用して、AI による検索広告のパフォーマンスを高めましょう

■レスポンシブ検索広告で柔軟性が向上

レスポンシブ検索広告を使用すると、Google AI が広告見出しや説明文などのアセットの最適な組み合わせを見つけ出し、パフォーマンス目標を達成しながら、最も関連性の高い広告を顧客に配信できます。
Googleのレスポンシブ検索広告では、少なくとも2つの広告見出しが使用されますが、パフォーマンス向上が見込まれる場合には、1つの広告見出しを表示できるようにしました。

レスポンシブ検索広告で柔軟性が向上

■キャンペーン単位の広告見出し説明文の追加

キャンペーン内のすべての広告グループに適用する形で、今後のセールを宣伝したい場合など、キャンペーン全体に同じ見出しや説明を追加することが合理的な場合があります。そこで、キャンペーン単位で使用できる広告見出しと説明文を新たに導入しました。

■検索語句ごとに最も効果的なアセットを表示

アカウント単位の自動生成アセットを有効にすると、Google AI が自動的にアセットを作成し、パフォーマンス向上が見込まれる場合に広告へ表示します。エンゲージメントの促進を目的として、動的画像アセット、動的サイトリンク、動的コールアウト、動的構造化スニペットが、同じタイプの手動作成アセットと同時に、または代わりに表示されるようになりました。

『デマンドジェネレーションキャンペーンがアップデート』

参照元:Goole Ads & Commerce Blog – New ways to help you drive performance with Demand Gen

Google広告は、2023年10月にリリースされたデマンドジェネレーションキャンペーンのアップデートを発表しました。

関連記事:2023年10月の主要WEB広告メディアアップデート情報まとめ

■広告の表示場所をコントロール可能に

デマンドジェネレーションで、広告配信先としてYouTube、Discover、Gmailのどこに表示するかを選択できるようになります。

■YouTube ショートで、9:16のフルスクリーン縦型画像広告の配信が開始

2月下旬より、YouTube ショートで9:16のフルスクリーン縦型画像広告が配信可能になります。
また、動画の短縮バージョンを作成できる新機能が展開される予定です。

■商品フィードを利用した小売業者向けの新機能

広告から直接商品の詳細に即座にアクセスでき、商品詳細ページ間をシームレスに移動できます。
ローカル商品の在庫状況をリアルタイムで表示し、実店舗への誘導が可能になります。オムニチャネル入札を使用してオンライン販売と店舗訪問の両方を最適化することで、オムニチャネル戦略を最大限に活用します。

■動画アクションキャンペーンのアップグレード

動画アクションキャンペーンのデマンドジェネレーションキャンペーンへの移行スケジュールが発表されました。

  • 2025年3月:アップグレードツールの提供開始
    動画アクションキャンペーンの過去の設定と学習内容をデマンドジェネレーションへ適用可能
  • 2025年4月:チャネル管理が開始
    新しい動画アクションキャンペーンの作成が不可に
  • 2025年7月:自動アップグレード開始
    自動的に既存の動画アクションキャンペーンがデマンドジェネレーションキャンペーンに移行

『P-MAXの新機能とアップデート』

参照元:Google Ads & Commerce Blog – Kick off 2025 with new Performance Max features

Google広告は、2025年に予定されているP-MAXの新機能やアップデートをまとめて発表しました。

■AIを誘導するためのキャンペーンコントロールを強化

  • キャンペーンレベルでの除外キーワード機能がすべての広告主に展開
  • 高価値モードにおける新規顧客獲得目標の導入
  • 商品フィードを利用する小売業者向けに、異なる広告フォーマットでのブランド除外管理が強化
  • 商品フィードを使用するキャンペーンにおいて、「URLに次を含む」ルールが拡張
  • 年齢に基づくユーザー属性の除外(ベータ版)
  • パソコン、モバイル、タブレット別にトラフィックターゲティングをカスタマイズ(ベータ版)

『プロモーションアセットにバーコード・QRコードを追加』

参照元:Search Engine Land – Google Ads launches new promo code formats for Promotion Assets

Google広告は、プロモーションアセットを拡張し、バーコードとQRコードのオプションを追加しました。

  • バーコードオプション:Aztec、Data Matrix、EAN-8など、複数の形式に対応
  • QRコード:最大 720文字のテキストを含めることが可能。ただし、リンクのサポートはありません。
  • 広告主は、バーコード形式に応じた有効なバーコード番号の提供が必要

■Yahoo!広告

『【ディスプレイ広告(運用型)】コンバージョン価値の最大化(ベータ版)の提供開始 』

参照元:LINEヤフー for business -【ディスプレイ広告(運用型)】入札戦略「コンバージョン価値の最大化」(β版)の提供開始

Yahoo! ディスプレイ広告(運用型)において、コンバージョン設定の「コンバージョンの価値」が最大化されるように、入札価格を自動で調整する新しい入札戦略「コンバージョン価値の最大化」(ベータ版)の提供が開始されました。この戦略は、コンバージョン数ではなく「コンバージョンの価値」を重視することで、異なる価格帯のコンバージョンが混在するキャンペーンにおいて、売り上げや広告費用対効果の向上が期待されます。

※実施日:2025年2月19日(水) 日程は変更になる場合があります。

『【検索広告】自動入札タイプ「拡張クリック単価」の提供終了』

参照元:LINEヤフー for business -【検索広告】自動入札タイプ「拡張クリック単価」の提供終了について

Yahoo! 検索広告は、自動入札タイプの拡充と機能改善を進める中で、「拡張クリック単価」の提供を2025年6月下旬をもって終了すると発表しました
2025年6月中旬以降、新規キャンペーンの作成および既存キャンペーンの編集時に、拡張クリック単価を選択できなくなります。
また、2025年6月下旬以降、拡張クリック単価を使用しているキャンペーンは、自動的に「個別クリック単価」へ移行されます

なお、Google広告の検索広告およびディスプレイ広告では、2024年10月より拡張クリック単価(eCPC)の選択ができなくなり、2025年3月以降は個別クリック単価入札戦略へ自動移行されることが発表されています。Yahoo!広告もこれに合わせた対応となります。

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『【ディスプレイ広告(運用型)】スマートターゲティングのアップデート 』

参照元:LINEヤフー for business -【ディスプレイ広告(運用型)】スマートターゲティングの機能改善

ディスプレイ広告(運用型)のスマートターゲティング機能が以下のように改善されました。

  • 広告管理ツールの変更
    キャンペーン目的が「コンバージョン」または「アプリ訴求」の場合、新規作成する広告グループのスマートターゲティング設定の初期値が「利用する」に変更されました。

    ※既存の広告グループの設定には影響ありません。

スマートターゲティングを利用すると、システムが自動でターゲティングを最適化し、細かい設定の手間を軽減できます。また、アカウントの状況に応じて、設定したターゲティング範囲外のコンバージョン見込みユーザーにも広告を配信できるため、機会損失を防ぐことが可能です。

※実施日:2025年2月19日(水)

『【検索広告】パフォーマンスデータの取得可能期間の変更』

参照元:LINEヤフー for business -【検索広告】パフォーマンスレポート・パフォーマンスデータを取得可能な最長期間の変更

Yahoo! 検索広告では、パフォーマンスレポートおよび各画面に表示されるパフォーマンスデータと統計情報について、取得可能な最長期間が以下の通り変更されました。

(変更前)アカウント開設時点から全期間
(変更後)データ抽出日から11年前の同日まで

なお、Google広告が2024年11月より新しいデータ保持ポリシーを導入し、データ保持期間を11年間に制限したことを受け、Yahoo!広告もこれに合わせた形となります。

※実施日:2025年2月19日(水)

『【ディスプレイ広告(運用型)】動的ディスプレイ広告 「商品閲覧履歴のあるユーザーにのみ配信」の提供終了』

参照元:LINEヤフー for business -【ディスプレイ広告(運用型)】動的ディスプレイ広告 「商品閲覧履歴のあるユーザーにのみ配信」の提供終了について

昨年12月のアップデート情報でお伝えした通り、動的ディスプレイ広告のオーディエンスリストの設定において、「商品閲覧履歴のないユーザーにも配信」および「商品閲覧履歴のあるユーザーにのみ配信」の選択肢が廃止されました。提供終了時点で「商品閲覧履歴のあるユーザーにのみ配信」を設定している場合は、自動的に「オーディエンスリストを指定して配信」に変更されます。

動的ディスプレイ広告 「商品閲覧履歴のあるユーザーにのみ配信」の提供終了前動的ディスプレイ広告 「商品閲覧履歴のあるユーザーにのみ配信」の提供終了後

〈提供終了日以降の設定項目〉

設定項目配信対象
全てのユーザーに配信全てのインターネットユーザー(「商品閲覧履歴のあるユーザー」、および「商品閲覧履歴のないユーザー」)
オーディエンスリストを指定して配信指定したオーディエンスリストに合致する全てのユーザー(「商品閲覧履歴のあるユーザー」、および「商品閲覧履歴のないユーザー」)

※現在の「商品閲覧履歴のないユーザーにも配信」と配信対象は同様です。
※提供終了日:2025年2月13日(木)

『【ディスプレイ広告(運用型)】動的ディスプレイ広告の全アカウント提供開始』

参照元:LINEヤフー for business -【ディスプレイ広告(運用型)】動的ディスプレイ広告 全アカウント提供開始のお知らせ

Yahoo! ディスプレイ広告(運用型)において、これまで一部のアカウントに限定されていた動的ディスプレイ広告が、全アカウントで利用可能になりました。

動的ディスプレイ広告は、ユーザーの行動履歴や属性をもとに、最適な広告を自動生成し配信する仕組みです。これにより、各ユーザーに合わせた広告表示が可能となり、広告の効果向上が期待されます。

※実施日:2025年2月3日(月)

『【検索広告】ファビコンアセットの提供開始』

参照元:LINEヤフー for business -【検索広告】ファビコンアセットの提供開始について

Yahoo! 検索広告では、広告表示アセットの1つとして、Webサイトの内容を示すロゴを広告に表示する「ファビコンアセット」の提供を開始します
これまで一部の広告にのみシステムでファビコンが表示されていましたが、今後は広告主が自身でファビコン画像を設定し、広告に表示できるようになります。設定したファビコンは、広告内の表示URLの前に表示されます。

ファビコンアセット

ファビコンアセットの表示例(左:PC版、右:スマートフォン版)

  • 2025年3月18日(火):ファビコンアセットの入稿機能を提供開始
  • 2025年4月2日(水):ファビコンアセットの掲載を開始
    ※日程は変更になる場合があります。

『【ディスプレイ広告(運用型)】サーチキーワードターゲティングの提供終了』

参照元:LINEヤフー for business -【ディスプレイ広告(運用型)】サーチキーワードターゲティングの提供終了について

Yahoo! ディスプレイ広告(運用型)において、サーチキーワードターゲティングの提供終了スケジュールが発表されました。
サーチキーワードターゲティングの終了後は、オーディエンスリストターゲティングの「高度なセグメント」を活用することで、同様のターゲティングが可能となります。

  • 2025年2月5日(水):移行機能の提供を開始
  • 2025年4月上旬:サーチキーワードリストの新規作成と編集、審査を終了。
  • 2025年7月初旬:強制移行の実施
    ※強制移行の実施後に、サーチキーワードターゲティングによる配信の停止、およびサーチキーワードリスト一覧などの削除を予定

『【検索広告】新パラメーター導入』

参照元:LINEヤフー for business -【検索広告】新パラメーター導入のお知らせ

Yahoo! 検索広告において、Webコンバージョンなど広告のトラッキング精度向上のため、新たなパラメーターを導入しました。

■対象の広告
以下の両方に該当するアカウントで配信中の広告

  • 自動タグ設定で「設定する」を選択済み
  • 広告対象のサイトに「サイトジェネラルタグ」「サイトジェネラルタグ・コンバージョン測定補完機能タグ」「コンバージョン測定タグ」のいずれかを設置済み

■追加されるパラメーターについて
対象の広告クリック時に「sa_」で始まる以下のパラメーターを追加。

  • sa_p
  • sa_cc
  • sa_t
  • sa_ra

また、上記のパラメーターを追加した広告から遷移したサイトの1st party cookie(ファーストパーティークッキー)に「_ycla_aw」(ycla<任意の文字列>_awとなる場合もあり)というcookieが追加されました。

■Microsoft広告

『P-MAXの新機能とアップデート』

参照元:Microsoft Advertising – New Performance Max tools and other product updates for February

Microsoft広告は、P-MAXの新機能やアップデートを発表しました。

  • レポート機能の強化
    広告主は、オーディエンスセグメント別にパフォーマンスを分析し、個々のアセットの成果を追跡できるようになります。これにより、効果的な要素をより明確に把握可能です。これらの機能はすでにすべての広告主に展開されており、今後、オーディエンスセグメントごとに最適なアセットを示すなど、さらに詳細なオーディエンスインサイトレポートが提供される予定です。
  • コンバージョン値のルール
    新たなコンバージョン値のルールにより、広告主は場所やデバイスの使用状況など、ビジネス特有の要素に基づいてリアルタイムで値を調整できるようになります。これにより、自動入札の精度が向上し、パフォーマンスマックスキャンペーンを含むすべてのキャンペーンタイプに適用されます。
  • 新規顧客獲得目標戦略
    現在パイロット段階の「新規顧客獲得目標戦略」では、広告主が新規顧客を特定してターゲティングできるようになります。また、新規顧客への入札額を増やすか、新規顧客の獲得のみに注力するかを選択可能です。

 

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