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2025年3月の主要WEB広告メディアアップデート情報まとめ

2025年3月の主要WEB広告メディアアップデート情報まとめ

2025年3月(一部2025年2月)の間に発表があったWEB広告メディアのアップデート情報をいくつかピックアップしました。

参照元サイトは英語版のみの場合もあります。

■Google広告

『デマンドジェネレーションキャンペーンがアップデート』

参照元:Goole Ads & Commerce Blog – Boosting your reach and performance with Google Display Ads
Goole 広告ヘルプ – デマンド ジェネレーションと Google ディスプレイ ネットワークの統合

■【ディスプレイ広告】広告枠を追加

Googleは、ディスプレイ広告の配信先として、現在のディスプレイキャンペーンとP-MAXキャンペーンに加え、新たにデマンドジェネレーションキャンペーンを追加することを発表しました。
3月以降、デマンド ジェネレーションで、広告配信先として YouTube、Discover、Gmail、ディスプレイ広告の中から広告の表示場所を選択できるようになります

関連記事:2025年2月の主要WEB広告メディアアップデート情報まとめ

■デマンドジェネレーション内の「Google動画パートナー」の名称変更

Googleディスプレイネットワーク内でのインベントリ拡張に伴い、デマンドジェネレーション内の「Google動画パートナー」は「Googleディスプレイネットワーク」に名称変更されます。

また、オプトイン設定がキャンペーン単位から広告グループ単位に変更されることで、より柔軟な設定が可能になります。

『AIを活用したライフスタイルイメージ画像生成機能』

参照元:Goole Ads & Commerce Blog – New creative updates to help advertisers generate lifestyle imagery

Google広告は、P-Max、デマンドジェネレーション、ディスプレイ広告、アプリ広告の各キャンペーンを対象に、AIを活用したライフスタイルイメージの生成機能を導入しました。この機能により、魅力的なライフスタイル画像を作成して、ユーザーを引き付けることができます。

AIでライフスタイル画像生成

例えば、「料理をしている人」のような簡単な指示を使って画像を生成したり、「にんじんを刻んでいる中年男性」のようなより具体的な指示を使って画像を生成したりできます。指示に年齢、性別、人種、民族、国籍などの詳細な説明を追加することで、さらに詳細なイメージ画像を生成することが可能です。

■Yahoo!広告

『AIを活用した画像生成機能を提供開始』

参照元:LINEヤフー for business – ビジネス用クリエイティブツール「LINE Creative Lab」 生成AIによる画像生成機能を提供開始

Yahoo!が提供するビジネス向けクリエイティブツール「LINE Creative Lab」に、新たに生成AIを活用した画像生成機能が追加されました。
広告主が「LINE Creative Lab」上で1つの画像を選択し拡張を実行すると、生成AIが入稿画像をもとに自動で複数のサイズに調整し、提案します。この機能により、広告制作の負担軽減や工数削減が期待できます。

「LINE Creative Lab」を活用した画像生成機能

■対象サービス
LINE広告、LINE公式アカウント(友だち追加広告)、Yahoo!ディスプレイ広告

■フォーマット・サイズ
・LINE広告:静止画(Square)、静止画(Card)、画像(小)  
・LINE公式アカウント(友だち追加広告):静止画(Square)、静止画(Card)  
・Yahoo!ディスプレイ広告:
 ・広告タイプ:レスポンシブ
 ・メインメディアの形式:画像
 ・アスペクト比:1:1、1.91:1

『【検索広告・ディスプレイ広告】入稿可能な文字を追加』

参照元:LINEヤフー for business -【Yahoo!広告】入稿可能な文字の追加とファイル操作等における仕様変更について

Yahoo!広告の利便性向上を目的として、入稿可能な文字の追加とファイル操作に関する仕様の一部が変更されました。

  • 各種入稿アイテムで使用可能な文字の追加
    各種入稿アイテムの名称や説明などの項目で、使用できる文字が新たに追加されました。
  • 利用可能な文字コードの追加
    Yahoo!広告の各種明細や、ディスプレイ広告のファイルアップロード・ダウンロード機能などで、新たな文字コードが利用可能になりました。
  • 利用可能なファイル形式の追加
    Yahoo!広告の各種明細や、ディスプレイ広告のファイルダウンロード機能などで、拡張子が「.csv」で区切り文字が「タブ」形式のファイルが利用可能になりました。
    対象機能でこの形式のファイルを利用する場合は、文字コード「UTF-16」のCSVファイルを指定してください。

『【ディスプレイ広告(運用型)】キャンペーン間の共有予算機能の提供』

参照元:LINEヤフー for business -【ディスプレイ広告(運用型)】キャンペーン間の共有予算機能の提供について

ディスプレイ広告(運用型)において、複数キャンペーンにまたがって予算が設定できる「キャンペーン間の共有予算」機能の提供が開始されました。

「キャンペーン間の共有予算」

配信機会のあるキャンペーンに未利用の予算を振り分けられ、予算が不足した際の機会損失を減らせる可能性があります

『【ディスプレイ広告(運用型)】サーチキーワードターゲティングの提供終了』

参照元:LINEヤフー for business -【ディスプレイ広告(運用型)】サーチキーワードターゲティングの提供終了について

Yahoo! ディスプレイ広告(運用型)において、サーチキーワードターゲティングの提供終了スケジュールが発表されました。
サーチキーワードターゲティングの終了後は、オーディエンスリストターゲティングの「高度なセグメント」を活用することで、同様のターゲティングが可能となります。

  • 2025年2月5日(水):移行機能の提供を開始
  • 2025年3月12日(水):オーディエンスリストの作成上限数を拡大
  • 2025年4月10日(木):サーチキーワードリストの新規作成と編集を終了。
  • 2025年7月初旬:自動移行の実施
    ※自動移行の実施後に、サーチキーワードターゲティングによる配信の停止、およびサーチキーワードリスト一覧などの削除を予定

高度なセグメントとは、任意のフリーワードを入力すると、それを基に拡張・最適化を行い、ユーザーリストを作成して広告配信を実施します。登録したキーワードに加え、そのキーワードと関連性の高いワードを検索したユーザーにも対象を拡張し、さらにアクションが期待できるユーザーを選定して広告を配信します。

高度なセグメント

参照元:LINEヤフー for business – 高度なセグメントで実現する進化版のサーチキーワードターゲティングとは?

『【ディスプレイ広告(運用型)】オーディエンスリスト「高度なセグメント」にURLを指定可能に』

参照元:LINEヤフー for business -【ディスプレイ広告(運用型)】オーディエンスリスト「高度なセグメント」にURLを追加

Yahoo!広告 ディスプレイ広告(運用型)の「高度なセグメント」を利用したオーディエンスリストターゲティングで、新たにWebサイトのURLを登録できるようになりました。
これにより、Yahoo! JAPANの検索結果から登録したURLのサイトを訪問したユーザーがリストに蓄積され、ターゲティングに活用することで、より効果的な広告配信が可能になります。
このアップデートは、インターネット上でのプライバシー保護規制の強化を踏まえ、ファーストパーティーデータを活用した広告配信機能の拡充を目的として実施されます。

オーディエンスリスト「高度なセグメント」にURLを指定可能に

『【ディスプレイ広告(運用型)】リターゲティング広告の機能を拡張』

参照元:LINEヤフー for business -【ディスプレイ広告(運用型)】サイトリターゲティングの機能拡張について

Yahoo!ディスプレイ広告(運用型)では、サイトリターゲティングの機能を拡張し、ソフトバンク端末のIPアドレス情報を活用した広告配信が可能になりました。これにより、同端末の利用者に対するリターゲティング広告の配信が強化され、配信量の増加と精度向上が期待できます。なお、リターゲティングタグを設置済みのアカウントには自動適用されるため、追加の設定は不要ですが、電気通信事業法における外部送信規律の対象となる企業は、サイトに送信内容を通知・公表する必要があります。

※実施日:2025年4月14日(月)より段階的に対応予定

『【検索広告(ショッピング)】商品情報掲載を無料化』

参照元:LINEヤフー for business – 検索広告(ショッピング)商品情報掲載の無料化について

検索広告(ショッピング)の商品情報掲載は、これまで成果報酬型(CPA課金)での課金方式でしたが、今後は無料で掲載できるようになります。今後のスケジュールや設定方法、掲載手順などの詳細は、順次発表される予定です。

【検索広告(ショッピング)】商品情報掲載を無料化

※実施日:2025年5月予定

『【ディスプレイ広告(運用型)】オーディエンスリストターゲティングにカテゴリーを追加』

参照元:LINEヤフー for business -【ディスプレイ広告】 オーディエンスリストターゲティングの機能変更について

ディスプレイ広告のオーディエンスリストターゲティングにおいて、共通オーディエンスリストの「興味・関心」「購買意向」「属性・ライフイベント」の各項目に新たなカテゴリーが追加されました
これに伴い、一部の既存カテゴリーでは、広告の配信傾向が変わる可能性があります。

オーディエンスリストターゲティングの機能拡張

また、これまで共通オーディエンスリストを用いたオーディエンスリストターゲティングでは「配信」設定のみが可能でしたが、新たに「除外」設定にも対応しました。

『【Yahoo!広告】ランタイムの新バージョンをリリース』

参照元:LINEヤフー for business -【Yahoo!広告】Yahoo!広告 スクリプト 新しいランタイムのリリースおよび旧バージョン終了のお知らせ

Yahoo!広告のスクリプトにおける利便性向上のため、新しいランタイム(V202503)をリリースしました。既存のスクリプトは、最新版のランタイムに自動的にアップデートされます。

※ランタイム:Yahoo!広告 スクリプトを実行する際の基盤の役割を果たすもので、機能の追加や改善のため、定期的にバージョンアップを実施している。

新バージョンにおいて対応する主な機能改善は以下のとおりです。

■ディスプレイ広告

入札戦略「コンバージョン価値の最大化」(β版)に対応しました。

参照元:LINEヤフー for business -【ディスプレイ広告(運用型)】入札戦略「コンバージョン価値の最大化」(β版)の提供開始

■Microsoft広告

『Copilotを活用した新しい広告フォーマットを発表』

参照元:Microsoft Advertising – Transforming the future of audience engagement
Microsoft Advertising – 動的検索広告

Microsoft広告は、AIアシスタントツール「Copilot」のインタラクティブな性質を活用した新しい広告フォーマットを発表しました。

■ショールーム広告

「Microsoft Advertising Showroom Ads」は、ユーザーが実店舗を訪れる体験をデジタル空間で再現する広告です。例えば、ユーザーが購入を検討している製品についてCopilotに質問すると、ショールーム広告の体験へと招待されます。豊富なスポンサーコンテンツが製品の魅力を詳しく紹介し、ユーザーは没入感のあるデジタル体験を楽しめます。

4月には、一部のクライアントとともにショールーム広告の試験運用を開始する予定です。

Microsoft Advertising Showroom ads

■動的フィルター

「Dynamic Filters」は、ユーザーが商品広告を閲覧する際、Copilotのインタラクティブな機能を活用し、個人の好みに応じた最適なオプションを迅速に絞り込むことで、コンバージョンの向上を促します。

このサービスは、3月より英語圏の市場で試験運用を開始します。

■動的検索広告(DSA)

「動的検索広告(Dynamic Ad Generation)」は、Webサイトのコンテンツをもとに自動で広告を生成し、関連する検索クエリに応じて配信される仕組みです。キーワードの設定が不要で、Webサイトの内容を活用したターゲティングが可能な点が特徴です。

この機能は、P-MAXなどの新しいキャンペーンタイプにも導入される予定です。

 

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