インターネットを触っていて何度も同じ広告が表示されて不快に感じた経験はありますでしょうか。
せっかく広告を出しているのにユーザーに不快感を与えていたら逆効果になってしまいます。
そこで役立つのが1ユーザーに対しどのくらい広告が表示されるか確認できる「フリークエンシー」と、広告表示回数を制限できる「フリークエンシーキャップ」です。
今回はWeb広告でのフリークエンシーとフリークエンシーキャップの設定について説明いたします。
■フリークエンシーとは
フリークエンシーとは、1ユーザーが広告に接触した回数という意味で使われる指標です。
フリークエンシーの計算方法
フリークエンシーを出す際に使われる指標がインプレッションとリーチになります。
【インプレッション】
インプレッションとは広告が表示された総数のことです。
また、媒体毎に広告がどのあたりまで表示されればカウントするといった基準があり、これをビューアブルインプレッションと呼びます。
フリークエンシーを出す際はこのビューアブルインプレッションを使う媒体が多くなっています。
【リーチ】
リーチとは、広告が表示された人数を示しています。
フリークエンシーとの違いは、大まかに表示回数ベースか人数ベースかによります。
フリークエンシーは先ほども説明した通り、1人あたりに表示された広告の回数を示しています。
このインプレッション数とリーチ数を使ってフリークエンシーの値を出すことができます。
計算式は以下の公式から求められます。
※GDNとYDAでは視認範囲のインプレッションのみがカウントされます。
■フリークエンシーに関する考え方
広告を1ユーザーに何回出すかは広告主側で設定することが出来ます。
何度も広告を出すことは人によっては不快に感じることもあり、広告で興味を持つどころか逆に不信感につながる可能性もあります。
かといって逆に頻度を少なくしすぎると広告がユーザーの目に留まりづらくなってしまいます。
広告を出す回数は企業や商品、サービスの内容によって異なるので、広告表示回数は運用をしながら調整していきましょう。
フリークエンシーキャップを設定する
フリークエンシーキャップは、一定期間に1ユーザーあたりに出す広告の回数を制限することが出来る機能です。
フリークエンシーキャップの設定は主に下記のような設定になります。
・〇回まで表示するという回数による制限
・期間(日単位、週単位、月単位)に〇回といった期間による制限
・広告(クリエイティブ、商材)毎に〇回といった広告による制限
また、これらを組み合わせて「該当の広告グループに1か月間に5回まで制限する」といった使い方ができます。
広告によってはフリークエンシーキャップが設定できないものもあるので事前に確認しておきましょう。
【Google広告】
- Google広告の管理画面を開きます。
- ナビゲーションパネルから[すべてのキャンペーン]をクリックします。
- 設定するキャンペーンを選択します。
- 設定をクリックします。(フリークエンシーキャップ設定が出てこない場合、その他の設定をクリックします)
- フリークエンシーの管理内で「設定を行う」を選択し、フリークエンシーを設定します。
【YDA】
- YDAの管理画面を開きます。
- 設定するキャンペーンを選択します。
- [キャンペーン設定]をクリックします。
- 編集をクリックします。
- フリークエンシーキャップ欄の「指定する」にチェックを入れ、フリークエンシーを設定します。
まとめ
今回はフリークエンシーについて、概要や計算方法などをご紹介いたしました。
先ほども説明しましたが、フリークエンシーの適正値というのは各商材によって異なります。
まずはユーザーが不快に思わない程度に制限をかけて運用しながら調整していきましょう。
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