広告運用で欠かせない重要な指標「コンバージョン」は、広告をクリックして成果に繋がる行動をユーザーが起こした場合に計測されます。
それ以外にも、一度目にした広告を後日思い出して自分で調べてみるという場合もあるかと思います。そこで成果につながる行動を起こせば、広告が間接的にコンバージョンに貢献しているということになります。
こういった広告の間接的な貢献を計測できる指標の一つが「ビュースルーコンバージョン」です。
今回はビュースルーコンバージョンについての概要と、計測結果の確認方法についてご紹介いたします。
■ビュースルーコンバージョンとは
ビュースルーコンバージョンとは、ディスプレイ広告や動画広告で確認できる指標です。
広告が表示されたときはクリックなどの操作を行わなかったが、その後ユーザーが検索を行うなど別ルートでサイトを訪問し、成果となる行動(お問い合わせ、メルマガ登録など)を行った場合に計測されます。
ビュースルーコンバージョンは、広告がコンバージョンに間接的に与えた影響などを見る参考値になります。
広告を目にしてその場ではクリックしなかったものの、広告のブランドや商材に対して興味を抱いたと推測できます。
<クリックスルーコンバージョンとの違い>
似たような用語に「クリックスルーコンバージョン」というものがありますが、こちらは広告を1度クリックして時間が経ってコンバージョンしたものが対象になるため、広告への干渉度がこちらのほうが高くなります。
■広告が表示されたと判断される基準
ビュースルーコンバージョンが計測されるためには、定められた基準まで広告が表示される必要があります。
以下、Google広告とYahoo!広告のそれぞれの基準です。
<Google広告の場合>
広告の50%以上が1秒以上表示された場合
<Yahoo!広告の場合>
広告の50%以上の範囲が1秒以上連続して表示された場合
表記は若干違いますが、どちらも広告の半分以上が画面に出た状態で1秒以上経過した場合に広告が表示されたと判断されます。
■計測期間について
広告が見られてからコンバージョンに至るまで、何日間までをビュースルーコンバージョンとするかは基準が異なります。
以下、Goole広告とYahoo!広告のそれぞれの基準です。
<Google広告の場合>
最大30日間(デフォルトでは1日間)
[設定方法]
- 右上にあるツールアイコンをクリックします。
- [測定] > [コンバージョン] をクリックします。
- 編集するコンバージョンアクションを選びます。
- [設定] > [設定を編集]をクリックします。
- ビュースルー コンバージョンの計測期間を設定し、完了をクリックします。
<Yahoo!広告の場合>
1日間(広告が見られてから24時間)
Yahoo!広告は日数の設定などはございません。
■管理画面での見方
それぞれの広告管理画面からビュースルーコンバージョンの数値を確認する方法をご紹介します。
<Google広告の場合>
- Google広告の管理画面上から見たいレポートを表示します。
- [表示項目]をクリックします。
- [コンバージョン]>[ビュースルー コンバージョン]にチェックを入れます。
- [適用]をクリックします。
<Yahoo!広告の場合>
- Yahoo!広告の管理画面上から見たいレポートを表示します。
- [表示項目]>[表示項目の編集]をクリックします。
- [コンバージョン]>[ビュースルー コンバージョン数]にチェックを入れます。
- [適用]をクリックします。
■まとめ
今回はビュースルーコンバージョンについての概要や設定に関するご紹介を行いました。
ビュースルーコンバージョンで計測されていても、ユーザーが確実に広告を見てコンバージョンを行ったとは言い切れません。
あくまでもコンバージョン経路を判断するための1つの指標として参考にしてみて下さい。
弊社ではディスプレイ広告など、GoogleやYahoo!で配信される広告の運用代行を行っております。
気になった方は、是非一度お問い合わせ下さい。