2020年7月より、Yahoo!広告ディスプレイ広告(運用型)がすべてのアカウントで利用可能となりました。
YDNは2021年春に提供終了予定となります。それまでに今まで配信してきた広告を移行しなければなりません。
しかし、移行方法がよくわからないといった方もいらっしゃると思います。
今回はYDNからディスプレイ広告(運用型)へ移行する際の変更点と変更手順をご紹介します。
移行スケジュールと変更項目
移行スケジュール
2019年11月から2020年度にかけて、YDNはYahoo!広告ディスプレイ広告へ順次変更します。
2020年7月より、Yahoo!広告ディスプレイ広告(運用型)がすべてのアカウントで利用可能となり、YDNは2021年の春に提供終了予定となります。
これまで複数に分かれていたディスプレイ広告・サービスを統合することで、管理画面、レポートが集約されます。
終了のタイミングでYDN形式のキャンペーンは全てディスプレイ広告形式へ一斉に変換する予定ですが、運用型のYDNは構造が異なるため、設定内容をそのまま変換することが出来ない可能性があります。
そのため、なるべくご自身で早めに対応するようにしましょう。
YDNで提供している機能で変更や廃止となる項目
YDNで提供している機能のうち、ディスプレイ広告(運用型)で変更や廃止となるのは下記になります。
- YDNで任意項目だった、1日単位のキャンペーン予算が設定必須になります。
- インタレストカテゴリーが利用できなくなります。(※新たに、類似機能オーディエンスカテゴリーを提供します。)
- キャンペーンのみ、入札価格・目標単価はキャンペーンもしくは広告グループで設定可能となります。(※広告単位での入札は不可)
- デバイスターゲティングで設定可能だった「キャリア」が設定不可となります。
- インプレッションベースのフリークエンシーキャップ機能が利用できなくなります。(※新たにビューアブルベースのフリークエンシーキャップを提供します。)
- 画像自動付与機能は利用できません。
- 広告タイプ「テキスト(タイトル15、説明文33)」を廃止します。
また、YDNからディスプレイ広告(運用型)へ移行する際、以前の設定がそのまま引き継がれないものがあります。
【注意点】
- 一度ディスプレイ広告(運用型)に変更してしまうとYDNキャンペーンに戻せなくなります。
- 一度設定したキャンペーン目的は変更できません。
- 変更する際、変更される項目があります。
キャンペーン作成パターン
Yahoo!広告ディスプレイ広告への変換方法は3つあります。
違いはYDNの実績が引き継げるかと、YDNの配信に戻せる点にあります。
- YDNからディスプレイ広告(運用型)への完全移行⇒1
- YDNの成果を保ち、ディスプレイ広告(運用型)を試したい⇒2
- 一部YDNの配信を続けたい⇒3,4
ただし、2021年春に提供終了予定ですので、Yahoo!広告では1を推奨しています。
変換手順
キャンペーン一覧から変換する
- 新しい広告管理ツールで、キャンペーン一覧を表示します。
- 変換対象のキャンペーンにチェックを入れます。
- 「一括操作」ボタンを押し、「ディスプレイ広告(運用型)形式に変換」をクリックします。
- 「ディスプレイ広告(運用型)形式に変換」画面が表示されます。
(1)キャンペーンの配信オンオフを設定します。
(2)1日の予算を設定します。
(3)キャンペーンに設定する目的を設定します。
(4)入札戦略や、入札価格、コンバージョン価格の目標値などを設定します。 - 「実行」ボタンを押します。
CSVファイルをインポートして変換する
- 新しい広告管理ツール 右上にあるスパナ型のアイコンをクリックします。
- 「ディスプレイ広告(運用型)形式に変換」をクリックします。
- 「ディスプレイ広告(運用型)形式に変換」ページが表示されます。
- 「YDN形式のキャンペーンをダウンロード」ボタンを押して、ディスプレイ広告(YDN)形式のキャンペーンデータのCSVファイルをダウンロードします。
- ダウンロードしたCSVファイルの各項目を設定します。
<インポート可能なファイルの仕様>
ファイル形式:CSV形式のみ
文字コード:「UTF-8」「Shift JIS」のいずれか - 「CSVファイルをインポートして変換」ボタンを押します。
- 「ファイルを選択」ボタンを押して、手順4で作成したファイルを指定します。
ファイルがインポートされ、キャンペーン変換処理を開始します。
まとめ
今回のリニューアルでは管理画面から配信アルゴリズムまで大幅な変更が行われました。
上手く使いこなせばキャンペーン目的に合わせてより最適な広告が配信が出来る可能性があります。
2021年春にYDNの提供が終了予定となっていますので、それまでに計画的に変換作業を終え、完全移行までに運用に慣れておくと良いでしょう。