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【基本解説】品質スコアとは? 3つの改善ポイントを解説

【基本解説】品質スコアとは?3つの解説ポイントを解説!

リスティング広告を運用している方であれば、「品質スコア」という言葉を一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。しかし、この品質スコアは仕組みがやや複雑で、正しく理解されていないことも多く、混乱や誤解を招きやすい指標でもあります。そこで本記事では、品質スコアの基本的な仕組みから、スコアを改善するための具体的なポイントまでをわかりやすく解説していきます。

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リスティング広告とは?

品質スコアとは?

品質スコアとは、広告やキーワード、ランディングページの品質を評価する指標です。Yahoo!広告では「品質インデックス」と呼ばれています(厳密には異なる概念ですが、本記事では同じものとして扱います)。

品質スコアのポイントは以下の通りです。

  • 品質スコアとは、キーワードごとに広告の品質を1~10の段階で評価した指標です。
  • 品質スコアは、以下の3つの要素によって構成されています:
    1. 推定クリック率
    2. 広告の関連性
    3. ランディングページの利便性
  • 品質スコアはリアルタイムでの評価ではなく、過去のデータをもとに算出された目安である点に注意が必要です。
  • 広告オークション時の広告ランクの算出には、このスコア自体は使用されません(実際には、リアルタイムのシグナルが考慮されます)。

品質スコアと広告ランクの違い

ここで、多くの方が混同しやすい「品質スコア」と「広告ランク」の違いについて整理しておきましょう。

広告ランクとは、実際の広告オークションで、広告の掲載順位を決めるためのスコアです。

  • 広告ランクの計算には以下のような要素が使われます:
    1. 入札価格(上限クリック単価)
    2. リアルタイムの広告品質(※品質スコアと似た指標)
    3. 広告表示オプションや広告フォーマットの効果 など
  • 広告ランクによって、広告が表示されるかどうか、また何位に表示されるかが決まります。

先述のとおり、広告オークション時に広告ランクを算出する際に、品質スコアそのものは使用されません。つまり、「品質スコア=広告ランク」ではないという点に注意が必要です。とはいえ、両者には共通する評価要素もあるため、品質スコアを改善することで、結果として広告ランクの向上につながる可能性は十分にあります。

品質スコアを構成する3つの要素

1. 推定クリック率

推定クリック率とは、広告が表示された際にユーザーにクリックされる可能性の高さを示す予測指標です。あくまで予測値であり、実際のクリック数を広告の表示回数で割ったクリック率(CTR)とは異なるものです。

Google広告のヘルプページには以下の記述があります。

「クリック率は、広告ランクを決定する一要素であるキーワードの推定クリック率にも影響します。」

つまり、実際のクリック率が向上すれば、推定クリック率も改善される可能性があるということです。

2. 広告との関連性

広告との関連性とは、指定したキーワードと広告の内容がどれくらい一致しているかを示す指標です。ユーザーが検索した意図と、広告の内容が合致しているかが重要なポイントになります。ただし、ユーザーの意図を広告主の主観だけで判断すると、ズレが生じる可能性があります。そのため、コンバージョンが発生した検索語句などの実データを分析することで、より正確にユーザーの意図を把握し、関連性を高めるヒントを得ることができます。

3. ランディングページの利便性

ランディングページの利便性とは、広告をクリックしたユーザーにとって、リンク先のページ(LP)がどれだけ有益で満足のいく内容だったかを評価する指標です。

Google広告では以下の5つを改善指標として挙げています。

関連性が高く、有用で独創的なコンテンツを提供する
広告とLPの内容の関連性が高いかどうか、また有益な情報を提供していて他のサイトとは違うオリジナリティがあるかどうかが大切です。

・ビジネスの透明性を確保し、サイトの信頼性を高める
ビジネスの透明性とは、例えば企業の概要ページが充実していて必要な情報を開示しているかどうかが大切です。

・モバイル デバイスやパソコンで簡単に操作できるようにする
どんな環境であっても見やすい、使いやすいサイトであること。ユーザビリティーを意識しているかどうかが大切です。

・ランディング ページの読み込み時間を短縮する
広告をクリックした際、読み込み時間が長いとユーザーが離脱する可能性が高まります。改善方法として、画像の容量を軽くすることなどが挙げられます。

・Webサイトの読み込み速度を高速にする
ランディングページにもつながりますが、Webサイトそのものの読み込み時間を上げることも重要です。Googleでは、サイトの読み込み速度を計測し改善提案もしてくれるツールが無料で使えます。

Webサイトの表示速度改善ツール「PageSpeed Insights」については、こちらのページで紹介しています。

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まとめ

今回は品質スコアについて解説しました。

品質スコアの改善に必要な要素を一つひとつ紹介しましたが、要はユーザーが求めている情報を適切に提供する、良質な広告を表示することが、品質スコア向上につながるということです。

ユーザーがどんなキーワードで検索するのか、表示される広告がそのキーワードとしっかり関連しているか、ランディングページが見やすいかどうかなど、ユーザー目線で一度見直してみることが重要です。

 

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