広告運用で掲載結果を分析するとき、特定の期間を比較して数値の確認をすることがあるかと思います。
数値の大きな変化があった場合は、要因を見つけ出し改善につなげていくという段階に続くわけですが、変化の要因を見つけ出すのは重要かつ難易度が高いことがあります。
Google広告の「説明」機能を利用すれば、この変化の要因を効率よく確認することができます。
今回はこの「説明」機能の表示条件や確認する方法などをご紹介いたします。
■「説明」とは?
広告の掲載結果で、数値に大きな変化が生じた場合に、変化の詳細と考えられる要因をGoogle広告が説明してくれる機能です。
■「説明」が表示される条件
現時点で説明機能が表示されるのは以下のキャンペーンです。
- 個別クリック単価、拡張クリック単価、コンバージョン値を重視する拡張クリック単価、目標コンバージョン単価、コンバージョン数の最大化、「クリック数の最大化」入札戦略、コンバージョン値の最大化、目標広告費用対効果を使用している検索キャンペーン
- 目標コンバージョン単価を使用しているアプリキャンペーン
また期間に関しても条件があります。
- 説明が表示されるのは、過去90日間のデータの場合のみです。90日以上の期間でも変化率は表示されますが、説明ウィンドウは表示されません。
- 説明は、比較する期間の長さが同じで、その2つの期間が連続している場合にのみ有効です。
- 確認する期間に当日の日付が含まれている場合、説明は表示されません。
■「説明」が表示される指標
設定している入札戦略によって異なりますが、現時点ではクリック数、費用、表示回数、コンバージョンの指標で説明が表示されます。
■変化の要因の種類
Google広告が説明してくれる変化の要因の種類を一部ご紹介します。
・入札単価の変更:予算への変更が、広告のクリック数や表示回数にどのように影響した可能性があるかを把握できます。
・予算消化率:平均クリック単価の変化が、予算の消化を通常よりも早めた(または遅くした)原因となった可能性を把握できます。
・コンバージョン設定:コンバージョン設定への変更(計測期間、コンバージョン数、アトリビューション モデル、その他の設定への変更など)が掲載結果にどのように影響した可能性があるかを把握できます。
・有効性:広告が入札の対象となった頻度について、さまざまな要素(例: 予算不足、広告グループやキャンペーンの一時停止、1 つの広告グループ内のすべての広告が不承認となった)がどのように影響した可能性があるかを把握できます。
など
実際にどの要因が説明されているかは、次の「説明」を確認する方法より管理画面から確認してみてください。
■「説明」を確認する方法
【「説明」の表示】
結果に大きな変化があった場合に、以下の図のように値が青文字になり点線がひかれます。
この部分をクリック、あるいはカーソルを合わせたときに出現する小さなウインドウの[説明を表示する]をクリックで、変化の要因が管理画面右側に提示されます。
今回の例では、表示回数の減少要因を確認したところ3つ説明されています。
また、説明を表示するためには、比較する期間を指定しないときと、指定するときの2パターンあります。
【比較する期間を指定しない場合】
デフォルトでは、選択した期間と同じ日数の、直前の期間が比較され「説明」が表示されます。
2022/2/14~2022/2/28 の期間と比較した説明が表示されます。
【比較する期間を指定する場合】
以下の手順で期間を指定します。
- 任意の期間を比較する場合は、期間選択の横に表示される下向き矢印▼ をクリックします。
- [比較]ボタンをオンにし、[前の期間]を選択し、右下[適用]をクリックします。
- 大きな変化があると、変化率の値が青色になり点線が引かれます。ここからも「説明」を確認することができます。
<ポイント>
任意で比較期間を選択する場合、必ず[前の期間]を選択しましょう。
2つの期間が同じ日数で、連続していないと説明は表示されません。
■まとめ
掲載結果の変化は、手動での設定変更、時期、心理、社会、トレンドなど様々な影響で起こるものです。
冒頭で述べた通り、変化の要因を見つけ出すことは労力をかけることが多いため、今回ご紹介した「説明」の機能は作業効率の一助になるのではと思います。
もちろんGoogle広告では把握しきれない変化や要因もありますので、提示された説明がすべて網羅しているとは言い切れませんが、ご参考になさってください。
弊社では長年の広告運用の経験と知識をもって広告運用代行サービスをおこなっております。
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