リスティング広告の効果を測定するためには「コンバージョンタグ」の設定が必要不可欠です。
コンバージョンタグを正確に設置することによってはじめてWeb広告の成果が確認でき、効果的な運用が可能になります。
今回はその「コンバージョンタグ」についてご紹介します。
■コンバージョンタグとは
資料請求の数を増やす、お問い合わせ件数を増やすなど、それぞれWeb広告を配信する目的があると思います。
そして、広告の成果を確かめる指標となるのが「コンバージョン」です。
コンバージョンを管理画面で確かめるために「コンバージョンタグ」が必須となります。
コンバージョンタグを設置することで、ユーザーがコンバージョンとなる行動を起こした際に数値を計測することができます。
■発行方法(Googleの場合)
コンバージョンタグの発行
- Google広告管理画面へアクセス
- 広告を管理しているページを開き、ページ上部にある「ツールと設定」の「測定」→「コンバージョン」
- 「+新しいコンバージョンアクション」ボタンをクリック
- コンバージョンの発生源を選択(ウェブサイト、アプリなど)
- カテゴリのセクションでトラッキングするアクションのタイプを選択します。
(販売、見込み顧客、その他のアクティビティに関するアクションを分類するカテゴリ) - [コンバージョン名]の横に、「商品の資料請求」や「メルマガの登録」などわかりやすい名前を設定します。
- [値] で、各コンバージョンの値をトラッキングする方法を選びます。
・すべてのコンバージョンに同一の価値を割り当てる: 見込み顧客 1 人あたりの平均価値を入力します。
・コンバージョンごとに異なる価値を割り当てる:価格の異なる複数の商品の購入をトラッキングする場合などに選択します。
・このコンバージョン アクションでは値は使用しない - [カウント方法] で、このコンバージョンのカウント方法を選択します。
・初回のみ:広告のクリックにつき 1 回のみのコンバージョン達成がビジネスにとって意味を持つような場合に選択します。
・全件:すべてのコンバージョンがビジネスに価値をもたらすような場合に選択します。 - [クリックスルー コンバージョンの計測期間]を設定します。
クリックスルーコンバージョンは、広告をクリックしたユーザーが一旦サイトを離れたのち別の経路からコンバージョンをした場合の値です。
最短で 1 日、最長で 90 日間の期間を選択できます。 - 動画広告を配信する場合は[エンゲージ ビュー コンバージョンの計測期間]を設定します。
エンゲージ ビュー コンバージョンは、ユーザーが動画広告を 10 秒以上視聴したのち、コンバージョンをした場合の値です。
最短で1日、最長で 30 日間の期間を選択できます。 - [ビュースルー コンバージョンの計測期間]を設定します。
ビュースルーコンバージョンは、広告が表示されたが特にアクションを起こさず、その後別の経路からコンバージョンをした場合の値です。
最短で 1 日、最長で 30 日間の期間を選択できます。 - [完了]をクリックします。
コンバージョンタグの設置
上記の設定がすべて完了するとタグが発行されます。
初めてウェブサイト コンバージョン トラッキングを設定する際には、「グローバル サイトタグ」と「イベント スニペット」という 2 つのコード スニペットをウェブサイトに実装します。
・グローバルサイトタグ:ウェブサイトを訪れたユーザーが「すべての訪問者」を対象とするリマーケティング リストに追加されます。
・イベントスニペット:コンバージョンとしてカウントしたいアクションをトラッキングします。
タグの追加方法は「自分で追加する方法」「メールを送信する方法」「Googleタグマネージャーを使用する方法」から選べます。
今回は「自分で追加する方法」をご紹介します。
グローバル サイトタグが設定されていない場合
コンバージョンタグを初めて設定し、別のGoogleのサービスからグローバルサイトタグをインストールしていない場合、[スニペットをダウンロード]をクリックしてウェブサイトの各ページの <head></head> タグの間に貼り付けます。
イベントスニペットを設定する
[イベント スニペット] で、「ページの読み込み」と「クリック」のどちらをコンバージョンとしてトラッキングするかを選択します。・ページの読み込み: 購入や申し込みの確認ページなどのコンバージョン ページが読み込まれたときにコンバージョンをカウントします。
・クリック: 「今すぐ購入」ボタンなど、指定したボタンやリンクがクリックされたときにコンバージョンをカウントします。[スニペットをダウンロード]をクリックしてウェブサイトの各ページの <head></head> タグの間でグローバルサイトタグの直後に貼り付けます。
ほかの手段について
「タグマネージャー」を使えればコードなどがわからなくても設定ができます。下記ページ参考にして自身にあった方法でタグを設置してみてください。
注: グローバル サイトタグ(gtag.js)は Google タグになりました。今回の変更により、新規に gtag.j…
■発行方法(Yahoo!の場合)
コンバージョンタグの発行
- Yahoo!広告へアクセス
- 上部タブの「検索広告」をクリック→すぐ下にある「ツール」を選択後、「コンバージョン測定」をクリック
- 「+コンバージョン測定の新規設定」をクリック
- 「お問い合わせ」や「資料請求」などコンバージョン名の入力
- 「コンバージョン種別」を選択
プルダウンメニューで
・「Webページ」
・「電話発信」
・「アプリダウンロード」
のいずれかを選択。通常のサイトであれば、「Webページ」の選択で大丈夫です。 - コンバージョン測定の目的を選択
・「購入/販売」
・「お申込み」
・「販売促進」
・「主要なページの閲覧」
・「その他」
の5つから選択します。 - 計測方法「初回のみ」または「毎回」の選択
・「初回のみ」:該当の広告をクリックしたブラウザで計測期間内に発生した最初のコンバージョンのみを計測
・「毎回」:該当の広告をクリックしたブラウザで計測期間内に発生したコンバージョンを毎回計測 - 自動入札への利用の選択
自動入札への利用をすべて「しない」に設定している場合には広告配信やコンバージョン数の面で注意が必要です。 - 計測期間の入力
該当の広告をクリックしてから、コンバージョンに至るまでの期間をどこまで確認できるかの設定ができます。1日~90日間までの間で自由に設定できます。 - 1コンバージョンあたりの価値を入力
任意の項目です。コンバージョンごとに売上金額が変動する場合、入力してタグを発行後、タグのカスタマイズをすることで売上金額の計測が可能にできる設定です。 - 「保存してタグを取得」をクリック
コンバージョンタグの設置
上記の設定がすべて完了するとタグが発行されます。
同じページ内にある「コンバージョン測定タグ」の横に表示されている「タグを表示」をクリック
このコンバージョンタグを、該当するウェブサイトのHTMLソース内に設置します。
※設置する際の注意点
Yahoo!では「従来版」と「リニューアル版」でタグの設置箇所に少し違いがあるのでその点注意が必要です。
リニューアル版は昨今見られている「ブラウザのセキュリティ強化に対応している」と発表されてあるもので、コンバージョンがより正しく計測されていると言われています。
≪従来版の場合≫
- 画面上部の「従来版」をクリック
- スクロールすると、「ソースコードをクリップボードにコピー」と出てくるので、それをクリックして発行されているコンバージョンタグのコピー
- コンバージョンを測定したいwebページの<body>と</body>の間へ設置。
≪リニューアル版≫
- 画面上部の「リニューアル版」をクリック
- 「サイトジェネラルタグ・コンバージョン測定補完機能タグ」の直下にある、「コンバージョン測定補完機能タグを利用しますか?」で、「利用する」を選択
- 「サイトジェネラルタグ・コンバージョン測定補完機能タグ」のすぐ近くにある「ソースコードをクリップボードにコピー」をクリックし、タグをコピー
- コピーしたタグを、自社サイトの全ページ<head>タグの開始直後に設置
- 「コンバージョン測定タグ」のすぐ近くにある「ソースコードをクリップボードにコピー」をクリックしてタグのコピー
- コピーしたタグを、コンバージョン測定するwebページ、サイトジェネラルタグより後の箇所です。
※設置する場所に注意しましょう。
ほかの手段について
Yahoo!にも「タグマネージャー」を利用する方法があります。
下記サイトも参考にして自身に合ったやり方でやってみるといいかもしれません。
まとめ
今回はコンバージョンタグについて紹介しました。コンバージョンタグの設定は難しい!と思うこともあるかもしれませんが、コンバージョンタグを正しく設定されてはじめて広告の効果測定が可能になってくるのでこの機会にぜひ設定方法を覚えておくとお得です。
弊社ではGoogle広告、Yahoo!広告をはじめ、Web広告の運用代行サービスを行っています。
お悩みのことがあれば是非ご相談ください。