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Googleが推奨するアカウント構造

アカウント構造の組み方_hagakure、GORIN、MUGENって何?

Google広告が推奨するアカウント構造、「hagakure」「GORIN」「MUGEN」といった構造名はご存知でしょうか。
聞いたことはあるけど、どういったもの?という方も多いかと思います。

名前ではなくアカウント構造の組み方として、どういった構成にするのが正解なのか?運用しやすいのか?
そもそも、アカウントの構成をどう考えてキャンペーン・広告グループ・キーワードを組めばいいのか?
疑問が出てくることが多いと思います。

今回はアカウント構造の組み方のお悩みから、Google広告が推奨しているアカウント構造の概要や特長をご紹介致します。

アカウント構造とは?

リスティング広告のアカウント構造

まず、リスティング広告の基本的なアカウント構造としては、下記の図のような構造になります。

アカウントの基本構成

1つのキャンペーンの中に広告グループがあり、その広告グループの中に広告文とキーワードが入っている。という構造になります。

必ず1つのキャンペーンにグループを1つ。グループの中に広告文章、キーワードを各1つは登録することが、広告を掲載するために必要になります。

また、最低1つはとありますが設定できる上限数もGoogleとYahooでそれぞれ決められています。
GoogleとYahooで上限数も異なるので、設定したい項目が多い場合は確認することをおすすめします。

最初に推奨されていた設定とは

始めに、以前Googleより良いとされていた設定としては、1つの広告グループに1つのキーワードを設定する方法でした。

以前の広告グループ内構造
1つの広告グループにつき1つのキーワード

1つの広告グループに1つのキーワードで作成することで、キーワード単位で広告を作成することができるため、キーワードと広告文章の関連性が高いものになります。

メリット:キーワードと広告文章の関連性を高くできるので、品質スコアを高くしやすい構造になる。

デメリット:キーワード1つに対して広告グループ、広告文章を作成しますので時間と手間がかかる。
さらに広告グループことでキーワード数が少ないため、キーワードによってはインプレッションが足らず広告が掲載できない。や広告の品質を上げることが難しいこともあります。

アカウント構造の代表的な種類

アカウント構造を細かく設定することが主流でしたが、リスティング広告の仕組みは機械学習や広告の自動化機能などの新しい機能が追加されることにより、その変化に合わせ推奨されるアカウント構造も変化しております。

その中で、今日までにGoogle広告より推奨されているアカウント構造hagakure、GORIN、MUGENの3種類をご紹介致します。

hagakureとは

概要

hagakureの構造は、「アカウント構造をシンプルに作成する」構造になります。
1つのグループに多くのインプレッションを集めデータを蓄積し、機械学習を効率よく、また正確に上手く活用すことが期待できます。

hagakureの構成
1つの広告グループに複数のキーワードを設定

最初に推奨されていたグループ分けの設定と異なり、ある程度グループでまとめられるキーワードはまとめて作成します。
まとめ方に正解などはありませんが、一般的には軸キーワード(例でいう「センサ」や「検知器」)ごとでグループを分けて設定する手法が挙げられます。

hagakureの特長

hagakureのメリット
・運用(作業)工数を削減できる。
・インプレッション(データ)を蓄積しやすい。
・機械学習、自動化を活用しやすい。
などが挙げられます。

運用工数の削減は、1グループ1キーワード・広告文章と比べ、ある程度グループ分けをすることで、作成時間の手間を省くことができます。

また、インプレッション(データ)を蓄積しやすいことで、機械学習が作動し自動入札機能で最適化を進める事が期待できます。
自動入札などの最適化をするためには、ある程度またはインプレッションが多いほど最適化が進む仕組みになっています。

グループ1つあたりのキーワード量が増えることによって広告との関連性が下がりクリック率が下がる懸念もありますが、最適化を行いながら改善していくことができます。

GORINとは

概要

次に、GORINの構造をご紹介します。
GORINはhagakureの構造をベースとしており、「ユーザーが求めた情報を正確に・適切なタイミングで届ける。」ことを目的としています。
つまり、hagakureよりもさらにデータを集め、機械学習をすすめられるようにする手法です。

GORINの構成要素

  1. アカウント構成
  2. リーチ
  3. ターゲティング
  4. 広告フォーマット
  5. 効果測定

この5つの要素を改善することで、機会損失を減らしデータをもっと有効に活用するための新たな方針になります。

実際に推奨される施策としては、
・予算によるインプレッションシェア損失率の改善
・広告表示オプションの設定
・RLSA(検索向けリマーケティング配信)の設定
・自動入札単価設定
・KPIに合わせた広告配信
等が挙げられます。

GORINの特長

GORINのメリット
・hagakureで運用をしているアカウントにとっては、GORINへの移行が楽
・自動入札機能の活用だけでなく機会損失を更に削減
・見込み顧客の発掘
などが挙げられます。

GORINはhagakure構造をベースにしているので、hagakureに追加要素が足されたものとも考えられます。この観点から、移行が楽である部分が期待できます。
また、予算による制限がかかっている場合は機会損失が発生していると考えられるため、確度の低いキーワードの削除や配信設定の抑制で、機械損失の削減も期待できます。

その他に、hagakureよりも更にインプレッションを多く取り蓄積できるようにすることで、更なる見込み顧客の獲得が期待できます。RLSAやKPIに合わせた広告配信をすることで確度の高いユーザーへの配信を高めることで確度の低いユーザーへの配信を減少させることもできると考えられます。

ただ、GORINはhagakureの構造でアカウントを実装していることが前提になります。GORINを実装する前にhagakureのアカウント構成を適用させましょう。

MUGENとは

概要

最後にMUGENの構造についてご紹介します。
MUGENはGORINの機械学習による最適化をベースに、インプレッション(リーチ)の拡大を目的としています。

MUGENの構成要素

  1. 入札戦略
  2. リーチ
  3. 広告の品質

この3つの要素を改善することで、機械学習による最適化を図りながら、インプレッションを拡大していく施策になります。

実際に推奨される施策としては、
・スマート自動入札でKPIに沿った入札方法に設定
・狙うリーチを広げるため動的検索広告(DSA)の導入
・レスポンシブ検索広告(RSA)の導入
等が挙げられます。

MUGENの特長

MUGENのメリット
・GORINよりも更に今までリーチできなかったユーザーを獲得することができる。
・Googleの自動化機能の導入で、キーワードやクエリ等の層的できなかったデータ、ユーザーを獲得できる。
・自動化による、入稿や作成の運用(作業)工数の削減
などが挙げられます。

MUGENではGORINよりも機械学習や自動化による機能が追加され、インプレッションの拡大でリーチを広げる事が期待できるようになりました。

自動入札だけでなく、キーワードや広告文章の自動生成により作業の工数削減ができるようになります。
作業の工数のみならず、想定できなかったキーワードの選定も自動化されることにより、顧客の獲得についても期待できます。

まとめ

今回は、Google広告が推奨するアカウント構造、「hagakure」や「GORIN」、「MUGEN」の概要や特長について紹介しました。

Googleが推奨しているので是非取り入れたいアカウント構造にはなりますが、あくまで推奨になります。
これらの構造に沿って構築したからと言って、上手く運用できるものとも限りません。
それぞれの構造設計ができていなければ、コストがかかる一方で成果がでない状況になることもあります。

アカウント構造の再構築のタイミングや、KPI(目標)、アカウント構造の設計など方針を決めてから実施されることをお勧めします。
自社のアカウントはどうだろうか。今一度見直して、最適なアカウント構造、設計で成果を獲得していきましょう。