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リスティング広告 キーワードの各マッチタイプの違いと設定方法を解説

リスティング広告で設定したキーワードが検索された際に、広告が表示されるのは入札によるものです。しかし広告がクリックにつながらない場合は、興味のないユーザーにも表示されている可能性があります。そこで重要なのが「マッチタイプ」の設定です。

検索広告の「マッチタイプ」とは、広告が表示される検索クエリの条件を指定する方法です。これにより、広告を広範囲に表示させたり、特定のユーザーに絞って表示させたりできます。

検索クエリ:ユーザーが検索エンジンに入力する質問やキーワード、またはその組み合わせのこと。

同じキーワードでも、マッチタイプの違いによって表示される広告が変わるため、効果的なリスティング広告運用にはキーワードマッチの設定が不可欠です。

今回は、検索広告におけるマッチタイプの種類と、それぞれの具体例を交えて解説します。

■マッチタイプの種類

  • インテントマッチ(部分一致):登録キーワードを含むすべての組み合わせ
  • フレーズ一致:登録キーワードの前後に他の語句が追加
  • 完全一致:登録キーワードと検索クエリが完全に一致

※Yahoo!広告とGoogle広告は、2024年7月にリスティング広告のキーワードマッチタイプ「部分一致」の名称を「インテントマッチ」に変更しました。

各マッチタイプによる広告表示範囲のイメージ

キーワードのマッチタイプイメージ

インテントマッチ(部分一致)> フレーズ一致 > 完全一致
の順でターゲット範囲が狭くなります。

それぞれのマッチタイプがどのような特徴を持ち、どのような検索クエリに対して広告が表示されるのかを具体例を交えてご紹介します。

参照元:Yahoo!広告ヘルプ – マッチタイプについて
Google広告ヘルプ – キーワードのマッチタイプについて

「インテントマッチ」に関する広告運用の対処法を解説した資料をご用意しておりますので、ぜひご活用ください。

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【無料資料プレゼント】Google/Yahoo!検索広告「インテントマッチ」とは?

■インテントマッチ(部分一致)

インテントマッチの概要

  • 登録したキーワードを含むすべての組み合わせが表示される
  • 語順が異なってもキーワードが含まれていれば広告が表示される
  • 登録したキーワードに関連する類義語や類似の表現でも広告が表示される
  • ひらがな、カタカナ、アルファベットの違いには対応して表示される
  • 入力ミスや変換ミスがあっても表示されることがある

インテントマッチ(部分一致)はどんな並びであってもそのキーワードが入っていれば広告が表示されるので、より多くのユーザーにPRして認知を広げたいときに適しています。

インテントマッチの表示例

例)登録キーワードが「顕微鏡 小型」の場合

表示される
「顕微鏡 小型」
「顕微鏡 小さい」
「顕微鏡 小型 おすすめ」
「マイクロスコープ 小型」

すべての検索キーワードに「顕微鏡」か「小型」またはその類義語(マイクロスコープ、小さめ)が入っているのでいずれの検索キーワードも広告が表示されます。

インテントマッチの設定方法

Google → 登録キーワードの前後になにも記号等を付けずに登録
例)顕微鏡 小型

Yahoo! → 管理画面からキーワード登録するときに「インテントマッチ」を選択

■フレーズ一致

フレーズ一致の概要

  • ユーザーが検索したフレーズの一部が、設定したキーワードのフレーズに一致する場合に広告が表示される
  • 登録キーワードの前後に他の単語が追加された場合は広告が表示される
    例)「A B」をフレーズ一致で登録したとき、「A B C」や「C A B」は表示される
  • 登録キーワードと同じ語句が含まれていても、語順の違いで意味が異なる場合は広告が表示されない
    例)「A B」をフレーズ一致で登録したとき、「A B C」は表示されるが「A C B」は表示されない
  • ひらがな、カタカナ、アルファベットの違いには対応して表示される

インテントマッチ(部分一致)よりターゲットを絞ってコンバージョンの可能性が高いユーザーに対してアプローチしたいときに使用します。完全一致よりは柔軟にターゲティングできるマッチタイプです。

フレーズ一致の表示例

例)登録キーワードが「顕微鏡 小型」の場合

表示される表示されない
「顕微鏡 小型」
「顕微鏡 小型 おすすめ」
「小型 顕微鏡」
「顕微鏡 おすすめ 小型」
「顕微鏡 小さめ」

フレーズ一致は、完全一致ほど厳密ではなく、類義語や同義語が含まれる場合にも広告が表示されることがありますが、その精度はプラットフォームによります。

フレーズ一致の設定方法

Google → 上記のように2個登録キーワードがあるとすると、
「”登録キーワード1 登録キーワード2”」のように登録キーワードの前後に半角で引用符「””」を付けて登録
例)”顕微鏡 小型”

Yahoo! → 管理画面からキーワード登録するときに「フレーズ一致」を選択

■完全一致

完全一致の概要

  • 登録したキーワードと完全に一致する検索クエリにのみ広告が表示される
  • 登録したキーワードに他の語が付属して検索された場合には、広告は表示されない
  • 語順が異なる場合も表示される
  • ひらがな、カタカナ、アルファベットの違いには対応して表示される
  • 送り仮名の有無に関わらず広告が表示される
  • 変換ミスや誤字があっても広告が表示されることがある

完全一致は、狙ったユーザーに的確にアプローチしたい場合に設定します。ただし、表示範囲が狭いため、機会損失のリスクもあるため、使用には注意が必要です。

完全一致の表示例

例)登録キーワードが「顕微鏡 小型」の場合

表示される表示されない
「顕微鏡 小型」
「小型 顕微鏡」
「顕微鏡 小さい」
「顕微鏡 小型 おすすめ」
「工場 顕微鏡 小型」
「顕微鏡 レンズ 小型」
「顕微鏡 小さめ」

完全一致は登録したキーワードが全て含まれていても他のキーワードが入ってれば表示対象外となります。

完全一致の設定方法

Google → 「[登録キーワード1 登録キーワード2]」のように登録キーワードの前後に半角で角カッコ「[]」を付けて登録
例)[顕微鏡 小型]

Yahoo! → 管理画面からキーワード登録するときに「完全一致」を選択

 

リスティング広告のキーワードの選び方に関してはこちらの記事で詳しく紹介しているので、ご確認ください。

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まとめ

今回は、検索広告のマッチタイプについて取り上げました。

マッチタイプを選定する際には、広告からどんな効果を得たいかが重要な基準となります。たとえば、クリック数を増やして認知度を高めたいのか、コンバージョン数を増やして売上に直接つなげたいのか、目的によって適切なマッチタイプは異なります。
マッチタイプはその目標を達成するための有力な手段となります。

たとえば、無駄なクリックを減らし、購入意向の高いユーザーに的確にアプローチしたい場合は、「自社のことに興味があって購入意向の強いユーザーだけにクリックしてもらいたい!」とキーワードのマッチタイプを完全一致に設定することで、具体的なターゲット範囲が定まりやすくなります。

ターゲティングや目的に応じてマッチタイプを適切に設定することで、より効果的な広告運用が実現し、狙った成果を得やすくなります。

また、弊社はリスティング広告の運用代行を行っております。商品やサービス内容にあったキーワード選定をいたします。
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