Microsoft広告(Microsoft Advertising)は、2022年5月31日から日本での広告配信を開始しました。
マイクロソフト コーポレーションは、本日より、日本における「Microsoft Advertising」ビジネスを開始し…
Google広告やYahoo!広告と同様に、リスティング広告やディスプレイ広告を配信できますが、Microsoft広告には独自の設定があります。
今回は、Microsoft広告の掲載場所やターゲティングなどの特徴に加え、なぜBtoB企業に向いているのかについても解説します。
■Microsoft広告の特徴
広告の掲載場所など、Google広告やYahoo!広告と比較して、Microsoft広告ならではの特徴をご紹介します。
Bingで配信が可能
Windows 10以降、標準搭載されている検索エンジン「Bing」で広告を配信できます。
Bingは、2022年11月までの1年間で、日本の検索エンジンシェアにおいてGoogle、Yahoo!に次いで3番目のシェア率となっています。
計測期間:2021年11月~2022年11月
引用元:https://gs.statcounter.com/search-engine-market-share/all/japan/#monthly-202111-202211-bar
Bingの詳細な特徴については、以下の記事をご覧ください。
Windowsをご使用の方であればBingという検索エンジンはご存じかと思います。ただし、日本ではGoogleやYahoo!に比べるとまだ知名度や使用率が低く、企業のWEBマーケティング担当者もあまり重要視していないかもしれません。[…]
また、配信設定では、Microsoft Advertisingネットワーク全体に広告を表示するか、そのサブセットに表示するかを選択できます。
検索ネットワークには、以下のサイトが含まれます。
- Bing.com(および、MSN.com、Bing.de、Bing.co.uk など、Bingが所有および運営するサイト)
- AOL.com(AOLが所有および運営するサイトを含む)
- Yahoo.com(Yahoo!が所有および運営するサイトを含む)
さらに、MicrosoftとYahoo!のシンジケート検索パートナーが所有および運営する他のサードパーティのWebサイトも、検索ネットワークに含まれます。
独自のターゲティングを使用できる
Microsoft広告は、Microsoft社傘下の「LinkedIn」と連携しており、LinkedInのプロフィール情報に基づいて潜在顧客をターゲットできます。
設定できる項目は以下の通りです。
- 会社名: Microsoft、アリババ、KLM オランダ航空など
- 業界:ファイナンス、ブロードキャスト メディア、法執行機関など
- 業種:営業、アカウンティング、購買など
※LinkedInプロファイルのターゲット設定は、検索キャンペーン、動的検索広告キャンペーン、 Microsoft ショッピング キャンペーン、および対象ユーザー キャンペーンで使用できます。
※LinkedInプロフィールターゲティングは、米国内のPCでのみ利用できます。(2024年8月現在)
参照元:Microsoft Advertising – LinkedIn プロフィール ターゲティング
広告表示オプションの種類が多い
Microsoft広告では、Google広告やYahoo!広告で設定できるオプションに加えて、独自の広告表示オプションも利用できます。以下に、広告表示オプションとその説明を示します。
- アクション表示オプション ー テキスト広告の行動喚起(注文やメッセージを送信する)ボタンを設置できます。
- アプリ リンク表示オプション ー 顧客のデバイスとOSを自動検出し、適切なアプリストアに移動します。
- 電話番号表示オプション ー 広告に電話番号が表示されます。
- コールアウト表示オプション ー 広告に追加して商品やサービスの特長などを紹介する文を表示できます。(リンク無し)
- フィルター リンク表示オプション ー 広告に関連するページに繋がるテキストリンクを表示できます。
- チラシ表示オプション ー 商品やプロモーションの複数の画像(チラシ)を表示できます。
- 画像表示オプション ー 広告に画像を表示し、視覚的要素を追加します。
- 住所表示オプション ー 顧客の最寄りのビジネス住所を、現地の電話番号も含めて表示できます。
- 価格表示オプション ー 製品やサービスの価格情報を広告に表示できます。
- プロモーション表示オプション ー 休日や特別な行事などのお得情報を強調表示できます。
- レビュー表示オプション ー 広告内のWebサイトに関する、評価が高い第三者ソースからの好意的なレビューを共有します。
- サイトリンク表示オプション ー Webサイト上の特定のページに誘導するテキストリンクを追加できます。
- 構造化スニペット表示オプション ー 商品とサービスの特定の機能に関するより多くのコンテキストを表示できます。
- 動画表示オプション ー 製品、サービス、ブランド メッセージを紹介する動画を追加できます。
参照元:Microsoft Advertising – 広告表示オプションについて
他プラットフォームのデータをインポートできる
Microsoft広告では、Google広告、Facebook広告、Pinterest広告のデータをインポートして利用することができます。
インポート機能を使用すると、広告グループ、キーワード、広告などを簡単に移行できるため、入稿する時間や手間を削減することができます。
インポート機能には主に2つの注意点があります。
- インポートすると、配信ステータスも反映されるため、事前に配信のオンまたはオフを確認しておきましょう。
- インポートスケジュールが[自動]になっていると、インポート先の設定が定期的に更新されてしまうため、事前に設定を確認しておきましょう。
参照元:Microsoft Advertising – キャンペーンをインポートする
■Microsoft広告がBtoB企業に向いている理由
一般的に、BtoB企業にはMicrosoft広告が適しているとされています。
多くの企業では、Windows OSとMicrosoft Officeを使用しているため、Microsoftのエコシステムに親しみがあり、Windows 10以降では、デフォルトでBingをベースとしたEdgeのページが設定されており、特に設定を変更せずに使用されていることもあります。
また、セキュリティ面や社内ルールにより、ブラウザがEdge、検索エンジンがBingに指定されている場合があります。
Microsoft広告はLinkedInのプロフィール情報を活用してターゲティングができるため、職種や業種、企業規模などのBtoB向けアプローチが可能です。
※日本ではLinkedInプロフィールターゲティングが利用できない場合があります。
こうした環境では、Google広告やYahoo!広告ではリーチできなかったユーザーに対して広告を配信することが可能です。
Microsoft広告を検討している方は、以下の記事をご覧ください。
Bingのシェア率が増加し、注目度が上がっている中、Microsoft広告の出稿を検討している方も多いのではないでしょうか。Google広告やYahoo!広告の始め方と似ている部分もありますが、Microsoft広告ならではの仕組みもあり、[…]
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■まとめ
Bingのシェア率が増加し、注目度が高まる中で、Microsoft広告はGoogle広告やYahoo!広告と比較して市場シェアが小さく、競争が少ないため、現在の市場環境では狙い目の広告プラットフォームです。
弊社ではMicrosoft広告を実際に運用しており、Google広告やYahoo!広告などの他の媒体と比べて、出稿状況やCPCに異なる傾向が見られます。
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