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リスティング広告で効果を出すためのキーワードの選び方

リスティング広告では、ユーザーが検索した検索語句(検索クエリ)と、広告主が登録したキーワードが一致する際に広告が表示されます。そのため、キーワード選定はリスティング広告の重要な要素であり、非常に大切です。
キーワードとターゲットの意図が一致しないと、広告の効果が十分に発揮されない可能性があります。自社の商品やサービスに適したキーワードを正しく見極めることが重要です。

そこで今回は、広告の効果を最大限に引き出すためのキーワード選定方法をご紹介いたします。

キーワードを考える前に

ターゲットを明確にする

キーワードを選定する前に、自社製品やサービスを求めているユーザーを明確にしましょう。自分がその商品やサービスを探す立場で、どのような単語で検索するかを考えることが重要です。

ユーザー目線で考えるためには、ターゲットとなるペルソナ(※)を想定しておく方法があります。ペルソナを設定することで、ユーザー視点でのキーワード選定がしやすくなります。

ペルソナとは:マーケティングにおいてターゲット像を具体化したものです。職業や年齢、性別などの基本的属性だけでなく、趣味や性格、仕事のスタイル、使用しているアプリやSNS、個人的な価値観などの詳細な情報を含むユーザー像を想定することで、顧客目線に立ったマーケティングが可能になります。

自社製品・サービスの強みを明確にする

自社の製品やサービスが持つ強みやセールスポイントを把握しておくことが重要です。特長をキーワードに取り入れることで、コンバージョン(CV)獲得の可能性が高まります。
また、商品やサービスの強みを理解することで、競合他社とは異なる独自のアプローチが可能になります。

運用目的・目標を明確にする

広告を出す目的や期待する効果を明確にしましょう。

例えば

  • 商品やサービスの購入・申し込み
  • 商品やサービスの集客・認知

目的や目標を決めておくことで、キーワード選定方法も変わってきます。まずは仮でも目標を設定しておきましょう。

軸となるキーワードを考える

メインキーワードを洗い出す

まずは、メインキーワードを洗い出しましょう。
メインキーワードとは、単語一つで検索されるような、検索ボリュームの大きいビッグキーワードのことです。

例としては、商品名、企業名、サービス名、業種・業態、商品やサービスのカテゴリなどがあります。洗い出す際は、考えられるすべてのキーワードをできるだけ多く書き出してみましょう。

類義語や表記の違いを探す

洗い出したメインキーワードに表記の違いがないか確認します。

例えば、「顕微鏡」の場合、「マイクロスコープ」や「ミクロスコープ」などが考えられます。製品やサービスに関連する言葉をすべて洗い出しておくことが重要です。

掛け合わせるキーワードを考える

組み合わせる単語を探す

メインとなるキーワードが決まったら、組み合わせる単語を探します。

単語を組み合わせることで、ミドルキーワードやスモールキーワード(※)が生成されます。
これらは、検索ボリュームはビッグキーワードより少なくなりますが、競争率も低くなるため、広告が表示される可能性が高くなります。

ミドルキーワードスモールキーワードとは:検索ボリュームに応じて分類されるキーワードのグループです。一般的に、【ビッグキーワード>ミドルキーワード>スモールキーワード】の順で検索ボリュームが多くなります。
検索ボリュームが大きいほどキーワードの需要が高く、上位表示されることで多くのユーザーに露出する機会が増えますが、その分コストも高くなる傾向があります。

掛け合わせ方を考える

ミドルキーワードやスモールキーワードを網羅するために、最大で3つまでの掛け合わせバリエーションを用意しましょう。例えば、次のような組み合わせが考えられます。

「測定 顕微鏡」
「顕微鏡 小型」
「マイクロスコープ 安い」

さまざまなバリエーションを試すことができますが、キーワードの語数が多いとインプレッションが少なくなる傾向があります。そのため、組み合わせは2語までにしておくのが良いでしょう。

マッチタイプを設定する

キーワードのマッチタイプについて

最後に、キーワードのマッチタイプを考えます。
マッチタイプとは、設定したキーワードの一致条件を決め、その条件に合ったユーザーにのみ広告を表示させる設定のことです。

マッチタイプには以下の3種類があり、上から順に表示範囲が狭まります。

  • インテントマッチ(部分一致):検索クエリがキーワードと関連性が高いと判断されると、類語や語順が異なっても表示されます。
  • フレーズ一致:設定したキーワードの前後に別の語句が入っていても表示されますが、間に入ったり語順が変わると表示されません。
  • 完全一致:検索クエリとキーワードが完全に一致した場合に表示されます。

 

マッチタイプに関してはこちらの記事で詳しく紹介しているので、ご確認ください。

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まとめ

今回は、キーワード選定の方法についてご紹介しました。

初めて広告を出す際は、機会損失を防ぐために、できる限り多くのキーワードを網羅し、運用中に不要なものを除外するようにしましょう。

キーワード選定に役立つツールとして、「キーワードプランナー」や「キーワードアドバイスツール」があります。これらのツールの使い方については、以下の記事をご覧ください。

また、弊社はリスティング広告の運用代行を行っております。商品やサービス内容にあったキーワード選定をいたします。
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