WEB広告の運用では、仮説を立ててターゲットを絞って配信しても、実際には異なるターゲットで成果が上がることがよくあります。
そのため、A/BテストやPDCAサイクルを回しながら運用を行っています。Google広告には、ターゲティング設定を補助する「モニタリング」という機能があります。
モニタリングはターゲティングとよく関連付けて語られますが、今回はターゲティングとの違い、モニタリングの活用方法、設定方法についてご紹介します。
■ターゲティングとは
ターゲティングは、実際に広告表示するユーザーや場所を絞り込みます。
年齢、性別、地域、興味関心など様々なターゲティング手法がありますので広告の目的に合わせて設定していきます。
■モニタリングとは
モニタリングとは、ターゲティングとは異なり、リーチには影響を与えず、選択したユーザー属性、トピック、オーディエンスなどの条件での掲載結果を確認できる機能です。
ターゲティングとは違って、モニタリングでは配信ユーザーやプレースメント、興味関心などが絞り込まれることはありません。
■モニタリングの活用方法
モニタリングは、掲載結果を確認するだけでなく、そのデータをもとに入札単価の調整を行うことができます。
また、スマート自動入札を使用しているキャンペーンでは、モニタリングで得たデータが機械学習のシグナルとしても活用されます。
〈活用例〉
リスティング広告キャンペーンで、登録したキーワードを検索するユーザーがどのようなことに購買意向があるかモニタリングしてみる。
オーディエンスセグメントの「ユーザーが積極的に調べている情報や立てている計画」のプルダウンリストでモニタリング設定した結果、「コンピュータ、周辺機器」への購買意向をもつユーザーの掲載状況が良い傾向があったためそのセグメントの入札単価調整比を上げた。
一例として、リーチに影響を与えずに掲載結果レポートを確認できるため、次の施策に活かしやすくなります。
■モニタリングの設定
モニタリングはリスティング広告、ディスプレイ広告の両方で設定が可能です。
リスティング広告では、
・オーディエンス
ディスプレイ広告では、
・オーディエンス
・プレースメント
・トピック
でモニタリングが利用できます。
設定方法はターゲティングと同様の流れで、ターゲティングを設定する要領で「ターゲティング」か「モニタリング」を選択する際に、モニタリングを選ぶだけで適用されます。
ディスプレイ広告で複数組み合わせたターゲティング、モニタリングを設定する場合は以下の手順で行うとスムーズかと思います。
- 各広告グループの左メニュー「設定」より、「広告グループのターゲット設定を編集」をクリックします。
- 「その他のモニタリング対象」からモニタリングの設定が可能です。
■まとめ
モニタリング機能は、仮説を立てて検証したり、予期しなかったターゲットからの反響を得たりすることで、さまざまな気づきを提供します。広告運用の課題やフェーズに応じて、ぜひ試してみてください。
「活用方法がわからない」、「適切なターゲティングについて悩んでいる」、「モニタリングの結果を基に次の施策を考えたい」など、お気軽に弊社までご相談ください。